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リストカッター●ンイチ

※伊集●光深夜の馬鹿力のコーナーのパロです。フィクションです。実際の人物事件店舗とは一切関係ないということにしてください。



ケンイチ、ラーメンを食べに行くの巻。


 もちろん紅楼夢の打ち上げなんかには参加しなかったケンイチくん。
 普通の人ならここで一本いきそうなところだが、「でも、コミュ障の俺が知らない人との打ち上げにいくと気まずい思いをして一本いきたくなるだろうし、一人で大阪の美味いものを食べた方が楽しそうだもんな」とコミュ障特有の理由でこれをスルー。
 一人電車に乗りながら、ラーメンが食べたくなったケンイチくんは食べログで大阪のラーメン屋を探すことに。梅田に数多くあるラーメン屋の中からここぞという店に目星をつけて、きちんと営業時間内であることを確認した後に早速その店に向かう。
 が、見つからない。方向音痴なケンイチくんには大阪という慣れない場所で駅から少し離れた場所にあるその店を見つけるのは難しすぎたのだ。
 いつもならこの時点で一本いくところだが、「だけど、この疲れ切った状態で食べるラーメンはきっと美味いだろうから。これも美味いラーメンを食べる為の過程なんだ…!」と自分を鼓舞して20キロの荷物を抱えたままその店を探し続ける。
 そして二時間後。ケンイチくんはついにその店を見つけた。
 ボロボロになった両足を引きずりながら、半泣きになりつつその店に入ろうとドアに手を掛ける……が、開かない。というか店の電気がついてない。
「ひょっとしてスープが終わり次第終了って書いてあったからスープが終わったとか…でもこんな時間に!?」困惑しながらも慌てて食べログでその店のページをふたたび見る。
 そして見つける日曜定休日の文字。
「そりゃあ定休日じゃ開いてないよな…営業時間よりそっちを見なきゃいけなかったんだな…」
 ようやく休めると思って一度は下ろした荷物を再び背負いながらケンイチくんは...。




ケンイチ、ラーメンを食べるの巻。

 結局そのラーメン屋で食べそこねてしまったケンイチくん。
 もうどこでもいいから腹を膨らませようと街を歩いていると、ふとそこに美味しそうなラーメン屋が目に留まる。
「なんか全然知らない店だけど、美味そうだしラーメン食べたいしここでいいか…」と思いふらりと入ってみることに。入ると同時に「奥へどうぞー」という元気の良い声で迎えられる。
 店内にはまだ誰も客がいなかったので、奥のほうの端より二、三席手前の席に腰を下ろしたケンイチくん。しかし、椅子に座ると同時に店員さんが少しイライラした声で。
「そこじゃなくて、奥!もっと奥行ってください!」
 怒られてしまい心臓をバックバクさせながら端っこの席へすぐに移動。唐突にそんなこと言われてどういうことかと思ったものの「なるほど、この店は奥から座らせて次に来たお客さんを座りやすくさせてるんだな」と自己解決。
 すると間もなく、次のお客さんが来店して店の真ん中の席に座った。「あ、これはこの人も怒られるぞ!」と思いながらこっそり様子を伺うケンイチくん。
 だが店員、これをスルー。何事もないかのように注文を取り始める。
 続々と来店してくるお客さん。だが席について何らかの指定をされることはなく、挙句の果てに「お好きな席へどうぞー」とまで言い出す始末。その様子を見て、ようやく悟る。
「ああ、これは俺が不細工だから奥に追いやられたんだな…無精ひげの不細工が店の外から見えてたら営業妨害だもんな…」
 これでラーメンまで不味かったら一本どころじゃ済まないぞと思いながら、出されたスープに口をつける。これがまあ美味い!今まで食べたラーメンの中で一番美味い!
 替え玉まで頼んで満腹になった後、お金を払って店を出たケンイチくんは...。



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