幽香交信



 夢を見た。

「もう……結婚式から激しいセックスしちゃうの?」

 私は彼のプロポーズを受けて結婚した。ついに幸せな二人は結ばれたのだ。
 教会の女神像の下で、私と彼は向き合う。だが、彼はすでに発情してしまっていて、股間の肉棒が私のふとももに力強く押しつけられる。

「あぁん、私、あなたのためにとってもいやらしくなったの。関係者の皆、友人の皆に見せつけちゃうんだからぁっ♪」

 周りを見渡すと様々な人たちが私たちを祝福するために席に着いている。
 その人たちに向かって、私は高らかに、そして淫らに宣言する。

「ああぁんっ♪ 私はっ、風見幽香はあなただけの淫乱な花嫁なのぉっ♪ エッチしたいのっ♪ とにかくセックスが大好きで、変態行為が大好きなのよぉっ♪  今までの私だったら絶対あり得なかったけど、変態のあなたのために私、頑張ったのっ♪ 花嫁修業頑張ったのぉおぉっ♪ チンポセックス、セックスしたく てたまらないのぉっ♪」

 ウェディングドレスを脱ぎ捨て、ベールだけ着用する。開放感がたまらない。
 全員の視線が私に集まる。侮蔑を込めた視線が肌に刺さり、オマンコが愛液で濡れてしまう。

「気丈に振る舞ってた私が懐かしいわぁ♪ もう変態行為しか考えられないぃっ……マンコもアナルもおくちもぜ〜んぶチンポ専用っ♪ 風見幽香はチンポ専用なのおぉぉおっ♪ ふひっ、ふひひっ♪ 下品な事が大好きになっちゃったのよぉおおぉっ♪」

 もはや女性としてはあり得ない、えげつない笑い声をあげて彼を見る。すると彼は準備万端といった感じで、下半身を露出し仰向けになっている。もちろん黒々しい剛直をそびえ立たせながら。
 私は一切の躊躇をせず、彼の股間にまたがる。そしてマンコにチン先をあてがい、一気にかがんで挿入する。

「えっへぇぇえぇぇぇ〜〜〜〜っ♪ 入った♪ 入った♪ チンポ入っちゃったわぁ♪ 結婚式で誓いのオマンコセックスうぅぅうっ♪ んひ、すっごい気持ちいいのぉおおぉっ♪」

 ぬるりと入ったチンポが私の膣内をかき回す。カリ首がクリや入り口の部分を刺激して、彼のチンポが私にとって相性抜群だということがわかる。
 マン汁をまき散らして、ひたすらチンポ交尾に勤しむ。結婚式だというのに、女神像の前でこんなことをしてると思うと余計にマンコが締まる。私の倫理が崩壊するのはボッキグロチンが気持ち良すぎるせいだ。私は悪くない。彼のチンポが悪い。
 騎乗位でひたすら重力に身を任せて腰を沈める。子宮口を鈴口がコツンとするたびに口角からヨダレが漏れる。とにかく気持ちいい。下品なことが気持ちいい。

「オマンコっ♪ オマンコセックス大好きすぎるのぉっ♪ ゆうかりんオマンコがチンポと結婚するのぉ♪ チンポに誓いの結婚指輪♪ 私のオマンコが結婚指輪の代わりなのぉっ♪ 誓いのエンゲージオマンコリングぅううぅぅ♪ んひひぃいぃん♪」

 狂ったように腰をピストンする。すればするたびに身体が昇天しそうだ。だから何度でもする。身体をツイストさせて、チンポに色んな刺激を与えて彼も気持ちいいように、しっかりと夫婦の共同作業を行う。

「……あらぁ? あなたたちも入りたいのぉ?」

 気がつくと私たちの周りには親戚の男たちが囲んでいた。神父までいる。彼らは肉棒を露出し、私たちをオカズに自慰して切なそうにこちらを見ている。

「いいかしら、あなた……そう、わかったわ♪ 本当だったら私は彼の専用チンポ新婦だからあなたたちのチンポなんて触れたくもないんだけど、許可が出たから……今日は好きなだけ抜いてあげちゃうわよ♪」

 私の言葉と同時に男達がむらがる。ある男は私にチンポをしゃぶらせ、ある男は手にチンポを握らせ、ある男はチンポをおっぱいにおしつけ、ある男はチンポを太ももに擦りつける。
 チンポ、チンポ、チンポ。ここはチンポまみれのパラダイスだ。たくさんのチンポが私たちの結婚を祝福してくれていた。

「んぶ、あむれろぉっ……じゅるるる、ちゅびっ、ジュゾゾゾゾゾ〜〜〜〜っ♪ はぁん……鼻が曲がっちゃいそうなくらいのチン臭……チンポまみれぇ……好き……チンポ沢山よぉ……んふふ、えへぇ……♪」

 あまりの熱気に私の思考回路が完全に麻痺してしまう。とにかく私に行われる陵辱。もはや聖なる結婚式などとはほど遠い、下品で下劣なチンポ結婚式。オスとメスとの交わり。オマンコにハメ、おくちで咥え、手でセンズリし、身体の好きな場所を使わせる。
 幸せすぎる時間。官能の楽園。
 何本抜いても抜いても、次々とチンポが出てくる。男達は代わる代わる入れ替わって私を汚していく。酷いニオイが辺りを漂い鼻につく。それでまた股を濡らす。

「んほぉぉおっ♪ チンポ来たぁっ♪ チンポっ、チンポぉっ♪ 親戚チンポたぁっくさん来てるよぉおぉおぉっ♪ パコパコっ♪ ペロペロっ♪ コキコキっ ♪ 私はっ、風見幽香は全男性の性処理女なのぉっ♪ だからみんな、どんどん私で抜いてちょうだいね♪ んひ、んひひひひぃいいぃ〜〜〜っ♪」

 女性として最低な思考回路で、ひたすら性を貪る。何人もの男が私のヴァギナにザーメンを出して、何人もの男に私はまたがる。
 ひたすら男性器に囲まれ、刺激し、快楽を堪能する。至福の時だ。いつまでもこうして溺れていたい。

「ひぅっ♪ 出すのねっ♪ 出しちゃうのねっ♪ みんなで私にザーメンぶっかけちゃうのねっ♪ いいわっ♪ 白濁ウェディングキメさせてっ♪ 私を白く染 めてっ♪ 私はっ、風見幽香はチンポウェディングキメちゃうフラワーマスターなのっ♪ チンポの花っ、咲かせちゃうのぉおぉおぉおっ♪ うひっ、うひぃ いぃいぃ〜〜〜〜〜〜ッッッッッ♪」



  ドボボッ! ぶび、ブビュルルルッ、ぶびゅるるぅ! どくどくっ! ドピュ、ドクドクッッッッ! ドピュピュッ! ビュビュビュ、ビュルルルル、ド ボッ! ぷっ、ドピュルル、ビュルルルッ! ぷっ、ドピュルル、ぶびゅるるぅ! どくどくっ! ドプンッ、どぴゅ、びゅるるるッッッ! ドピュピュッ!  ビュビュビュ、ビュルル。ビュルルルッ! ピュルルルルッ! ピュバッッッッ、ドボッ! ドピュ〜ッッッッ! ドクドクドクドクッッッッ!



 身体中の至る所に、床に、壁に、女神像に。男性の欲望がつまった白濁液が飛び散っていく。周囲の風景をホワイトに塗り替えていく。

「ああぁああぁっ〜〜〜〜〜っっっっっ♪ 身体中が真っ白おぉ……全裸なのに純白のウェディングドレス着させられちゃったわぁ……♪ ザーメンウェディングドレスぅ……♪ 素敵ぃ……♪ うふ、うふふふっ……うふふふふふふふ……♪ えへぇ♪」

 目の焦点が合わない。すでにイキ狂っていてまともじゃない。度重なる絶頂地獄に心が汚れきってしまった。今の私に考えられる事は「キモチイイ」のみだ。それだけでいい。それだけがいい。気持ち良ければ正義だ。
 そして旦那を見る。とても喜んでいる。私に精を放っている。最高の結婚だ。
 これでいい。幸せは今、私の手の中にある。

「あなた……愛してるわ……風見幽香は、あなたのための花嫁です……♪」

 彼と熱い口づけを交わす。ザーメン味のキス。とろとろに蕩けてしまいそうなくらいのむさぼるような接吻。変態の彼に相応しい、最低で最高なキス。
 こうして私は正真正銘、変態の花嫁になった。私は見事に花嫁修業の成果を見せることが出来たのだ。これが夢だとしても、今の私には現実。いわゆるシミュレーションのようなものだ。
 これでいつか未来の旦那様が私の前に現れても、どんな変態だとしてもやっていける自信がある。夜の営みをこなす自信がある。きっと夫婦仲も円満だろう。どんな性癖でも受け止めてあげるのが妻の勤めだから。
 だけど、一つ問題がある。私の増した性欲にまだ見ぬ彼がついてこれるかどうか。もしも彼がセックスレスだとしたら、今の私には耐えられないかもしれない。
 だとしたら……今回の花嫁修業って、全部杞憂というか……無駄……?
 白濁まみれの身体を起こし、思わず叫ぶ。

「そんなのって……」



 ★★★★★★★★★★★★★★★



「そんなのってないわよ!」

 ベッドから上半身を起こして叫ぶ。
 夢。そう、明らかに夢。当たり前だが夢。しつこいくらい、夢。

「夢でよかった……わけないじゃない!」

 寝汗が酷い。前回とは別の意味で悪夢を見てしまった。

「もしも私の彼がセックスレスだったら、今の私には耐えられないわね……」

 寝てる間にも下着が濡れてしまっている。身体が火照っている。今すぐにでも自慰して慰めたいくらいだ。とてもムラムラする。卑猥な花嫁修業の末、私はすっかりいやらしい身体になってしまっていた。
 こんな身体じゃ性依存症と大差ない。いや、もはや性依存症だ。淫乱。ビッチ。
 ひょっとしてやり過ぎたのでは……?

「どうしようかしら……」

 不安になる私。まだ見ぬ旦那様のためにどうしてこんなに悩んでしまっているのか、自分でもマヌケだ。でも、心配性なのか不安になってしまう。
 すると、自宅の玄関をノックする音が聞こえてくる。

「幽香さん! 大丈夫です! そんなときのための性欲を飛ばす無念無想の修業が守矢神社には存在しますから! 神を信仰するだけですから! だから玄関を開けてくださ〜い!」
「もういいわよ!」

 結局、私は早苗の宗教勧誘に弄ばれるのであった。我ながらどうしようもない。
 この後、早苗の指示に従い何とか普段通りの状態に戻ったが、ときおり身体が発情する。人並みにはいやらしいことを覚えたので今回の経験は丁度いいのかもしれなかった。
 あと、早苗に怪しげな壺を買わされた。クーリングオフって出来るのかしら……?
 部屋の壺をいぶかしげに睨みながら、私は返品する方法を考えるのであった。
 ある意味、めでたしである。





《了》

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