はらませたいの
霍青娥。通称・青娥娘々。
邪仙として活動する彼女には一つの疑問があった。
「ねぇ、芳香」
「何だー? 何なのだご主人ー?」
草木も眠る丑三つ時、二人だけの時間。そして二人だけの空間。
青娥は、部下である宮古芳香に声をかける。
芳香は青娥の部下であり、種族はキョンシーである。芳香は術師に蘇生させられた、日本古代の人間の死体。わかりやすく言えば、ゾンビである。
芳香は青娥のかけた声に、いつものような間の抜けたような声で返事をする。
「あなたって……子どもを孕むのかしら?」
「な……なななな、何を言い出すのだ、ゴシュジン!」
「あらあら、声が裏返ってるわよ? うふふ」
青娥は芳香の焦る反応を見て、悪戯っぽく笑う。
死んでいて血がかよっていない芳香だが、今にも顔に血が上って赤面してしまいそうなほど恥ずかしがる芳香。
そんな芳香に対して、青娥はさらに疑問をぶつける。
「キョンシーって死んでいるじゃない。でも、あなたはここにいる。私の力を持ってして存在しているあなたが、どこまで身体の機能が生きているのか気になったのよね。死体の芳香でも、妊娠することは出来るのかしら?」
「ばばばばば、馬鹿なことをいうのではない! 知らないー! 私は知らないー!」
「ウブな子ねぇ」
青娥は立ち上がって、取り乱す芳香の顔を抱き、胸元に押しつけて落ち着かせる。
青娥の胸元はどこか懐かしく、いいニオイがする。その香りを堪能するうちに、最初は両手をばたつかせていた芳香の動きも落ち着いていった。
「芳香はどう思うかしら?」
「うぅー……? わからない……」
「そうよねぇ。私だってわからないことが、あなたにわかるわけがないものね」
柔らかな胸肉が芳香の顔から離れる。どこか名残惜しそうにする芳香に対して、何かを決意した顔をしている青娥は言った。
「じゃあ、エッチしましょう。私、あなたを孕ませたいの」
「ち、ちーかよーるなー!」
「あぁん。いけずぅ」
青娥が芳香の腰に手を回そうとすると、芳香は慌てて距離をとる。そしてキョンシー特有の突き出された両手で距離をとろうとする。
「いいじゃない、エッチぐらい。別に私とあなたの関係なんだから恥ずかしがることもないでしょう? 私は知りたいの。知的好奇心が満たされる瞬間ってたまらないじゃない」
突き出された手の平をつかみ、芳香の目をまっすぐ見つめる青娥。
「うぅ……」
その真剣なまなざしが芳香の力を弱める。
その瞬間。
「隙有りっ」
「うわああぁあぁぁっ」
悲鳴でありながら、相変わらず抑揚のない声が芳香の喉から出る。
一瞬の油断ををついて青娥は芳香を押し倒す。そしてマウントポジションをとった。
「あなたって本当に扱いやすくて可愛いわね。何だかムラムラしてきちゃうわ……」
「やーめーろー!」
「……芳香」
「うぅ……」
抵抗しようとする芳香に、青娥は真剣な口調で名を呼んでやる。するとさっきまで暴れていた芳香は抵抗をやめた。
「…………芳香、あなたは私のことが嫌い?」
悲しそうな表情で、ゆっくりと芳香に語りかける。
「き、嫌いじゃないぞ!」
それに対して即答する芳香。
「じゃあ……好き?」
「それは……」
「私は芳香のこと、好きよ」
先ほどとはうって変わり、笑顔を作って「好き」と告白する青娥。押し倒された状態の芳香は、手を青娥に伸ばした状態で笑顔を見つめる。青色の瞳が芳香の瞳と交錯する。
「………………………………」
「……芳香?」
「わ、私も! その! うーん、と。ご主人のこと……好き、だぞー?」
青娥の美顔にみとれていた芳香。思わず無言になってしまった。それに気がつかない青娥は芳香に声をかけると、芳香は焦りながらも自分の気持ちを伝える。
「私たち、相思相愛ね」
「うー……恥ずかしいぞ……」
先ほどまでみとれてすらいた青娥の顔を見ることが出来なくなる芳香。恥ずかしさが心からこみ上げてくる。
青娥は、そんな芳香の顔を掴んで、まっすぐに固定する。
そして己の唇で、目の前の少女に接吻をする。
「んっ……」
「ふぁあ…………」
「……っぷはぁ。ごちそうさまでした」
「……はふぅ」
二人の間を透明な粘液の糸が引く。二人の唾液が交わった、淫靡な糸。
「ほら、キスしちゃった。ここまでしたんだから、エッチくらい簡単でしょう?」
「うぅ……こんなのは、良くないぞぉ……」
「どうして?」
「だって恥ずかしいし……いけないことなんだぁ……」
「……性教育を間違えたかしら。小学生なみの観念ね」
青娥はあきれかえる。
せっかくキスまでしたのに、それでもまだ芳香は身体を許さない。自分の教育の仕方が悪かったのか、と少し落ち込むほどだ。
「教育の一環としても、エッチが気持ちいいことだって教えておいたほうがよさそうね」
「うー……どうしてもするのかー? いけないことなのに、するのかー?」
「性交はいけないことじゃないの。気持ちもいいし、子宝にだって恵まれる素晴らしいことなのよ?」
「でもー」
「うーん。やっぱり身体で教えるしかないわね。孕むのかどうかもわかるし、一石二鳥かしら。それに私だってもう我慢出来ないし」
青娥はウェーブのかかったボブの青髪を揺らしながら、身体を動かしていく。そして着ているワンピースの下をめくる。そこから男性の生殖器、おちんちんが出てくる。いわゆるふたなりだ。
「ほら、邪仙ともなるとおちんちんすら生やせるんだから」
「お、おちおちおちおちおちおちおち」
「バグっちゃったのかしら? おちんちん、よ」
「そ、そんな卑猥な言葉……いえないぞぉー!」
会話を交わしながらも、青娥は芳香の服を剥いていく。気がつけば芳香の裸体が晒されている。芳香は仰向けの状態になり、青娥の両手によって股をあられもなく広げられている。もちろん秘所もさらけ出されている。
「芳香のおまんこ、可愛いわね」
「お、おまおまおまおまおまおまおま」
「……やっぱりバグっちゃったのかしら? んっ……んじゅ……」
壊れたコンピューターのように同じような言葉を繰り返す芳香をあまり気にせず、芳香の毛の生えていない女性器に舌を這わせていく。
「ちゅびっ……ジュプルルっ、んちゅう……」
「あんっ、ふあぁ……ああぁ……っ」
舌先でクリトリスを転がすと、芳香は桃色の声をあげて反応する。青娥は舌を上手く動かし、丹念に時間をかけて淫豆を責めていく。
「死体でも感じるのね……じゅぞっ、じゅぞぞぞっ、れろぉっ」
「おかしくなるぅ……おかしくなるぞぉ……」
青娥の舌の腹が、芳香の女性器を舐めあげる。舌が性器を這うたびに、芳香の身体に電撃が走ったかのような快楽が襲う。愛液が出てきた秘部に舌をすぼめて出し入れすると、堅い身体をよじらせて感じる。いくら死体といっても、愛液も出るし快感も得ることが出来る。
「芳香のおまんこ、とっても美味しいわ……♪」
「んん〜……っ♪ ご、ご主人っ……」
女性器への愛撫行為に身をゆだね、芳香はただひたすらされるがままになっている。
「んぅ……濡れてきたわね……♪」
「あぅうう……ご主人、そんなところ汚いぞ……」
「汚くないわよ? だって芳香のだもの」
「んぅ……そんなぁ……あんっ♪」
しばらく芳香への愛撫を繰り返す青娥。部屋に水音が響く。ジュルル、と愛液を舐めとる音が青娥の耳に入るたびに、その独特の淫靡さに青娥自身の女性器からも蜜があふれていく。
「私も興奮してきたわ……♪」
「うぅ……頭が沸騰しそうだぞぉ……♪」
ある程度のクンニを堪能した青娥は、舌を性器から離す。
芳香の秘所からはとろけた愛蜜がとめどなくあふれ、発情しきっている。息を切らし、色白な肌の温度も通常の人間に比べたら冷たいが、温かくなっている。
「もう、私のおちんちんが我慢出来ないみたい。すっかりビンビンになっちゃってる……♪」
そう言いながら、青娥は芳香に自身の勃起したペニスを見せつける。怒張した肉棒の先からカウパーがあふれている。
「そ……それを……?」
「これを芳香の……ココに挿入するの。それが子作りよ」
青娥は芳香の濡れた女性器に手の平を当てて確認する。
「ご主人、どうしても……するのか……?」
さっきまで愛撫されて興奮していた芳香も、勃起した男性器が自分の中に入るという事実を理解すると躊躇してしまう。それはやはり、芳香の性に対する知識のなさなどが影響していた。
性的興奮より強い恐怖心が、芳香を襲う。
「やっぱり怖いかしら? ダメかしら……?」
「うぅ……その……ご主人……」
自分の主の望むことを受け入れる気持ち、そして裏切ってしまいそうな気持ちが心の天秤にかけられる。
「私は……私は……」
「…………私だって、あなたの本当に嫌がることはしたくないわ。だけどね」
深呼吸し、間を置く青娥。そして、口を開いて言葉を綴る。
「……私ね、本当のことを言うとね。ずっとあなたとエッチしたいと思ってた、みたい。一緒にいて情が湧いた、ともいうのかしら。あなたが私の中で、大切な存在になったんでしょうね。大切な存在だから、エッチしたい。一つに繋がりたい。心の奥底でそう思ってた」
「ご、ご主人……」
青娥の、心から語る真剣な気持ちを受け止める芳香。彼女は青娥の優しい声をひたすら聞く。
「でも、何となく。きっかけがつかめなかったの。自分の気持ちにも気がつけなかったし。本当にうぶなのは私だったのかもしれないわね。だから「孕ませたい」って理由をつけて、身体を迫ろうとしたの。自分にも体よく言い訳するカタチでね」
「……うぅ」
「でも、わかってた。私はあなたと一つになることを望んでるんだ、って。だってこんなに好き合ってるんだもの。しても罰は当たらないでしょう? 今なら言える。知的好奇心ではなく、好きだからこそ……あなたを、孕ませたいの」
「…………うぁー!」
突然、場に芳香の雄叫びが響き渡る。オモチャ箱をひっくり返す子どものような叫び声。
「ど、どうしたの?」
「私には! 難しいことは! わからん! わからんぞぉー! ご主人、もっとわかりや
すく説明してくれないか!」
言葉は聞いていたが、実はまったく内容が理解出来ないでいた芳香。当然である、死体なのだから。脳も死んでいるのに等しい。
青娥の説明をほとんど把握することが出来なかった芳香は、理解することを諦めたのであった。
「……ぷっ、あはははは!」
そんな芳香をみて、青娥は腹をかかえて笑う。場になごんだ空気が流れた。
「な、何故笑っているのだ?」
「そうね、うん。そう。あはは、あなたのそういうところも……好きよ。んっ、ちゅ、ちゅるっ……ちゅびっ……」
「んむぅ……あむっ、レロぉっ……ふぅ……」
倒れている芳香に覆い被さり、唇を重ねる。舌と舌が絡まりあり、互いの唾液が口の中で交換される。
互いの味を味わい尽くしたあと、共に唇を離す。
「ごちそうさま♪ ……芳香、あなたにも簡単に説明すると「好きだから、エッチさせなさい」ってこと」
わかりやすい言葉で芳香に気持ちを伝える青娥。
それに対して芳香は答える。
「んー……。本当は恥ずかしいし、いけないことだけど……ご主人なら、いいぞ。そのかわり……」
「そのかわり?」
「…………や、優しくしてくれ」
照れくさそうに芳香は言った。
「芳香ったら可愛い!」
「むぅっ!」
うぶな様子の芳香のことが愛しくなり、思わず抱きしめてしまう。青娥のカタチのととのった乳が、ワンピース越しに芳香の鼻を埋める。本日二度目だ。
「優しくしてあげるからね……ほら、エッチしましょう?」
「こ、こうかぁ?」
青娥のサポートもあり、固い身体を何とか動かして股を開脚する芳香。M字というよりV字開脚である。
「芳香のとろっとろおまんこ……堪能しちゃうから♪」
「よ……よろしくおねがいします……?」
疑問系になる芳香。
女性器に自分のふたなり陰茎を押しつけ、先端で女性器をねぶっていく。そして入り口に狙いを定めて、挿入する。
「んぅううぅうぅうっ♪ 芳香の中、エッチぃ♪」
「あうぅ……うぅっ……」
「うふふ♪ 初めて……なのよね? それじゃあゆっくり動くから……一緒に気持ちよくなりましょうね♪」
上がった芳香の足を両手で掴んで、そのまま腰を振っていく青娥。死体だから血は出ないが、処女膜が破れた感触が青娥の男根に伝わる。
だが、それもすぐになくなり、先ほどの愛撫のおかげもあってか、すぐにスムーズにピストン運動が出来るようになる。
肉のぶつかる音と水音、そして二人の吐息がこの場に響き渡る。淫らな行為だけが空間を支配していく。
「気持ちいいっ♪ 腰振っちゃうっ♪ 芳香の死体おまんこ気持ちいいっ♪ おちんちん喜んじゃってるぅっ♪」
「ふあぁ……っ♪ さっきまで苦しかったのにぃ……♪ ご主人のおち、おちんちん……スゴイぞぉっ♪ あっ、あぁんっ♪」
理性の失った獣のように、二人の女性は性交に狂う。
青娥が腰を振れば、芳香がそれを受ける。芳香が膣を締め付ければ、青娥がそれを堪能する。
互いの相性は抜群であり、いつまでもこうして感じていられる。まさにこの時は二人にとって至福の時であった。互いを愛し合うセックスで芳香と青娥の絆が深まっていく。
「こんなイイおまんこしてるならっ♪ 最初からエッチすればよかったっ♪ おまんこにおちんちんぶち込んでセックスすればよかった♪ とろとろおまんこにじゅぷじゅぷするの、おちんちん楽しんじゃってるっ♪ 芳香おまんこ最高ですよぉおぉ〜〜〜っ♪」
「うあぁ〜っ♪ ご、ご主人のおちんちんっ♪ たまらないぞぉ♪ 子宮がごっつんごっつんちゅっちゅされてっ♪ こ、子ども欲しがっちゃってるっ♪ ご主人の子ども欲しがっちゃってるぞぉ〜♪ ふぁああぁっ♪」
冷たい身体が一瞬にして熱くなるような熱気と興奮が二人を包む。
性器の統合部からは愛液が飛び散り、盛った動物のように性交のことしか考えられない二人。純粋なる繁殖行為が繰り広げられる。
「れろぉっ♪ 芳香の足も美味しいわね……♪ んちゅ、じゅるっ♪ 死体なのにこんな美味しそうな身体して私のことを誘惑するなんて……罪作りなキョンシーなんだからっ♪」
青娥は掴んでいた芳香の足を舌で舐める。そして猫のようにペロペロと舐めていき、芳香に奉仕していく。
「ふぁ……っ♪ ご主人のおちんちんっ♪ ご主人のおちんちんっ♪」
それに意も関せず、芳香はひたすら青娥の肉棒を膣で味わっていく。膣内で暴れる、怒張した青娥のイチモツが芳香の膣壁をえぐるたびに、芳香は口角から唾液を垂らして喜んでしまう。
「ね、芳香っ♪ エッチって素敵でしょう? セックスって素敵でしょう? んふぅっ♪ ふんっ♪ んあぁっ♪」
「素敵だぁ♪ 何でもっと早くエッチしなかったんだぁっ♪ ご主人はこんな素敵なことを私に隠していたのかぁっ♪ ずるいぞ、ずるいぞぉっ♪ もっとおちんちんで、私のおまんこホジホジしてくれぇっ♪」
「芳香ったらそんな卑猥な言葉を口にして……覚悟なさいっ♪」
「ふあぁああぁ〜〜〜〜っ♪ 飛ぶぅううぅうぅっ〜〜〜〜♪」
腰をぶつけるスピードを高める青娥。その速さに比例して、芳香に襲う快楽が増す。
膣肉が青娥の男性器に絡みつくたびに、青娥は腰が吸われそうになる。それに負けじとピストンを繰り返していく。
だが、いくら耐えても限界はやってくる。
「芳香っ♪ もう、もう、ダメっ♪ 出ちゃうっ♪ おちんちんからビュ〜ってしちゃう♪ ザーメンが出ちゃうっ♪ もうダメっ♪ 私の子ども、そのおまんこで孕んで頂戴っ♪ あ、あうぅうぅ〜〜〜っ♪」
「来てくれぇっ♪ いいぞ、孕むっ、孕むぞっ♪ 私の子宮でしっかりご主人ザーメン受け止めるぞぉ♪ イクっ♪ 私も飛ぶっ、飛んじゃうぞっ♪ キョ、キョンシーアクメっ、キメるぅううぅ〜〜〜〜っ♪」
二人の身体が絶頂に向かって動き出す。切羽詰まったように身体を動かし、腰を揺さぶり、性器を出し入れしてエクスタシーに達しようとする。
そして、その時はきた。
ビュビュビュ、ビュルル、ピュッ! ビクッ、ドピュルル、ぶびゅるるぅ! どくどくっ! ドピュ〜ッッッッ! ドピュピュッ! ガクガクガクッ、ビュルルルッ! ドクドクドクドクッ! ピュルルルルッ〜〜〜!
「よ、芳香ぁ〜〜〜っ♪ 孕んでっ! 私の子を孕んでぇ〜〜〜〜〜っ♪」
「い、いっひぃいいぃいぃ〜〜〜〜っ♪ に、妊娠確実だぞぉっ♪ ご主人の精子が子宮に来てるぅううぅぅ〜〜〜っ♪ 火傷しちゃいそうなほど熱いぞぉ〜〜〜〜っ♪」
青娥の肉棒から大量の白濁液が放出される。
そのねっとりとした精子が、芳香のヴァギナに、そしてもっとも奥に注がれていく。
「あ〜〜〜〜♪ 出るっ、あ〜〜〜〜〜っ♪ お、おぉ〜〜〜〜っ♪」
青娥は、芳香に種付け出来る喜びに全身をふるわせる。足を掴んでいる手にも力が増す。舌を垂らし、とろけた顔でひたすら射精を繰り返す。
「んぅ〜〜〜っ♪ こ、こんなに中出しされたらっ♪ おちんちんミルク出されちゃったらっ♪ 馬鹿になるっ♪ もっと馬鹿になるぞぉっ♪ ほぉっ、おっほぉ〜〜〜〜〜っ♪」
ひたすら流し込まれる精液を受け入れながら、芳香は頭の中が真っ白になっていく。何も考えられない。ただ、精を注がれる快感を受け入れるのみである。
「ひぃっ、出したっ♪ 射精しちゃったぁ……♪」
青娥は一通り射精し、その余韻に浸る。
そして白濁液を出して、やや萎えた陰茎を芳香の女性器から引き抜く。
「んあぁ……♪」
ヌポッと引き抜かれる感触に喘ぎ声を出す芳香。
「気持ちよかったわよ……? 私の可愛い芳香……」
グッタリとうなだれている芳香の頬に、甘く切ないキスをする青娥。
「ご主人……私も……気持ちよかったぞぉ……♪」
「私も良かったわ」
「で、ご主人……。おちんちんが生えてるのってどんな感じなのだぁ……?」
「え」
急に芳香は突拍子もないことを言い出す。
何故、突然男性器の話題になるのか、と疑問である。
「私も……気になるのだぁ……♪ ご主人の力で、私にも生やして欲しいのである……」
「でも、どうして……?」
「それは……その……」
芳香は言葉を詰まらせる。
男性器を生やしてほしい理由が青娥にはわからない。だからその理由を聞いているのに、芳香はばつの悪そうな表情で、青娥から目をそらす。
「芳香、どうしておちんちんが欲しいのかしら?」
「……それは」
「それは?」
青娥は言葉を待つ。
しばらく時間がたち、場を静寂が包む。先ほど射精し、飛び散った精液から湯気が出ている。
すると突然、芳香は叫ぶ。
「…………わ、私も孕ませたいのだ! ご主人と子作りしたい! だからおちんちんを生やすのだぁ!」
「な、なるほど……」
芳香は自分の欲求を叫んだ。
青娥は拍子抜けしたような顔をし、汗ばんだ身体を起こして立ち上がる。
「私だけ、っていうのはずるいものね。孕ませたいのは私だけじゃないっていうのは、同性であるのだから当然だもの。それにキョンシーが孕むのも気になるけど、キョンシーで孕むのかも気になるものね」
「だからぁ! おちんちん生やしてくれぇ! ご主人ばっかりずるいぞぉ!」
「わかったわよ。ちょっと待ってなさいね……!」
顔をうつむき、何かを呟く青娥。そして念じる。
念じるのに合わせて、芳香の股間に変化が訪れる。何か小さい肉芽が生えてきて、そして成長していく。
青娥が念じ終わって顔を上げたとき、芳香の股には立派なペニスが生えていたのだった。
「おぉ……スゴイぞご主人……!」
驚く芳香。
それに対して、自分の汗ばんだワンピースをめくりあげて、自分の秘所を晒す青娥。
「ほら、私のここに……おまんこしたいんでしょう?」
「ああっ! したいっ!」
「死体としたい、なーんてね。ほら、入れてごらんなさい? あなたは私のモノなんだから、すべてを受け入れてあげるわよ?」
青娥は腰を下ろし、股をM字に開脚して、自分の指で秘所を広げる。パックリと開いた淫靡な膣口が芳香を誘惑する。
「ごしゅじっ、主人っ! もう我慢できないぞぉ!」
「あぁんっ♪」
芳香は覆い被さり、さっきとは真逆の立場で青娥を押し倒す。そして両手が伸びきってしまっているため、腰を上手く使って青娥のヴァギナに挿入する。肉棒がぬらりと飲み込まれていく。
「いひぃっ♪ 芳香のおちんちん、太いっ♪ おまんこにいっぱいねっ♪ あんっ、いひっ、えへえぇえぇっ♪」
「おまんこっ♪ 入れる側もこんなに気持ちいいのかっ♪ んぁあぁっ♪ 射精したいっ♪ 子どもっ♪ チンポから子どもの素を出したいぞ♪ だーしーたーいー!」
手が使えないため、ひたすら腰のみを振る芳香。必死に射精欲を満たしたいがために挿入行為を繰り返す。
芳香とは違い、青娥のつぶつぶな膣内がペニスのあらゆる部分を擦りあげる。ぬるんと動くたびに、心地よさが肉棒を包む。
「ご主人のおまんこぉっ♪ 邪仙まんこ素敵だぞぉっ♪ ラブラブセックス素敵だぞぉっ♪ もっと近寄ってくれっ♪ 出したいっ♪ 出したいっ♪」
「ほら、もっと近寄ってくださいっ♪ 密着しましょうっ♪ んひっ、芳香のおちんちん好きぃっ♪ 部下ちんちん大好きぃっ♪」
芳香の小ぶりな尻を抱くようにし、芳香を自分のほうに寄せる青娥。
そして近づいた芳香のヘソを舐め出す。つぷつぷと舌がヘソに出し入れされ、この部分でも性交が行われているかのようだ。
「芳香の身体、どの場所も美味しいわね。ケアを欠かしてないおかげね♪」
「んあぁ……♪ おへそつぷつぷぅ……♪ れろれろしちゃダメだぁ……♪」
ピストンを続けながらも、ヘソを愛撫される感覚を楽しむ芳香。
それのお返しと言わんばかりに、腕の向きを下に曲げて、青娥の固くなったペニスを手の平で舐める。
「どうだぁ? 私の固い身体でも、おちんちんを撫でることは出来るんだぞぉ? ほぉら、ご主人チンポなでなで♪ なでなでぇ♪」
「ほぉおおんっ♪ 亀頭撫でられるのは弱いんですっ♪ そ、そこは敏感だからぁ〜っ♪」
「なでなで♪ なでなでだぞぉ♪」
「んひぃいいぃい〜〜〜〜〜〜っ♪」
嬌声をあげて、肉棒快楽に叫喚する青娥。芳香の固い手の平は、青娥の我慢汁で汚れてしまっている。
「ご主人、私の手におちんちん汁ぬって……私の手をマーキングするつもりなのかぁ? そんなことしなくても私はご主人のモノなのにぃ♪」
「もっとぉ♪ もっとなでなでぇっ♪ えっへぇぇえぇえぇ〜〜〜〜〜〜〜〜っっっっ♪」
「聞いてないのかぁっ♪ あんっ♪ んひぃっ♪」
すっかり出来上がってしまった青娥。そんな青娥に対してひたすらイチモツを抜き差ししていく芳香。どちらがご主人なのか端から見てわからないくらい、主導権が入れかわってしまった。
「ご主人のおまんこにおちんちんを入れるのがこんなによかったなんて……♪ また勉強になったぞぉっ♪ つぶつぶとろとろまんこぉ♪ ご主人まんこ大好きだぁ♪」
「芳香のおちんちんにおまんこほじられるのがこんなによかったなんてっ♪ 芳香におちんちんなでなでされるのかこんなによかったなんてっ♪ ほじほじぃ♪ なでなでぇ♪ いひ、いひひっ、いひぃいいぃ〜〜〜〜〜〜♪」
恥ずかしげもなく、ただひたすら交尾を繰り返す青娥と芳香。青娥の汗のニオイに興奮し、芳香はさらに腰を突いてやる。
「んおぉおぉっ! ご、ご主人っ! 出るっ♪ キョンシーザーメン出るっ♪ きゅっとしまる名器おまんこにビュルってしちゃうぞっ♪ 孕んでくれぇっ♪ ご主人のおまんこにたっぷりミルク出るぞぉっ♪ ほぉっ♪ ひぃいぃ〜〜〜〜んっ♪」
「出るのねっ! 出ちゃうのねっ♪ 芳香のおちんちんミルク、たっぷり出してねっ♪ 芳香の、キョンシーの子ども孕んじゃうっ♪ 私、邪仙なのに芳香の子ども孕んじゃうっ♪ ラブラブ子作りセックスっ、最高でしたぁあぁ〜〜〜〜〜〜〜っっっっっ♪」
ドピュ〜ッッッッ! ドピュピュッ! ビュビュビュ、ビュルル。ビュルルルッ! ドピュルルルルルルッ! どくどくっ! ドピュ〜ッッッッ! ドピュピュッ! ビュビュビュ、ビュルル。ビュルルルッ!
「熱いぞぉ〜〜〜〜っ♪ ぬ、ぬくもりっ♪ ご主人のぬくもり感じるっ♪ おまんこでぬくもり感じるぞぉおおおぉぉっっっっ♪ おちんちん射精たまらないぃいいぃぃ〜〜〜〜っっっっっ♪」
「うぅ、ぐぅっ♪ ほぉおおぉっ♪ ザーメンたくさんドッピュドピュですぅ……♪ こんなに精子出されちゃったら私、もっとあなたのこと好きになるぅ……。子宮が子ども作りたがってますぅ……♪」
二人はそれぞれ絶頂に達する。芳香は膣内にザーメンを尿道から出し、青娥はヴァギナとペニス両方の絶頂を味わう。潮を吹き、射精する。二倍の悦楽が青娥の肉欲を満たした。
そして両手を握りあいながら、性行為の余韻に浸る。
「んぅ……ご主人……好き……好きだぞぉ……♪」
「よ、芳香のおちんちん……私の中でビクビクって……まだ射精してる……♪ ふふ、気持ちよかったのね♪」
繋がったまま、二人は抱きしめ合う。精にまみれた身体を密着させ、互いの存在を確かめる。
「芳香、愛してるわ……ずっと……ずっと……」
「ご主人……私、ご主人のキョンシーでよかったぞぉ……」
「私も、あなたで良かった……」
二人は顔を寄せ合う。
だが接吻はせずに、おでこを押しつけあう。そして笑い合った。
「子ども、出来るかしらね」
青娥は自分の下腹部をさする。
「出来たらどうするのだ?」
芳香は、下腹部を撫でている青娥に純粋な疑問をぶつける。
青娥は言う。
「――そのときは、子どもたちとも愛し合うだけよ? だって私と芳香の子だもの。きっと好きになれるわ」
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