逆転閻魔「屈辱」




「くっ……うぅ……」

 薄暗い地下牢。鉄格子が薄明かりで光沢を増す。
 牢屋の中には地獄の裁判長、四季映姫・ヤマザナドゥが、手足を後ろで縛られた状態で隔離されていた。映姫は弱り切っていて、グッタリと横たわっていた。
 どれくらい隔離されたのだろうか。
 映姫自身、それがわからない。昼夜の感覚がない。何時間、何日と牢屋で過ごしたか己で理解できない状況なのだ。飲まず食わずで監禁されている。
 服も汚れてきていた。身体も衰弱しきっていた。だが、映姫の目はまだ死んではいなかった。
 絶対に屈さない。
 そう誓って、ひたすら耐えていた。

「目が覚めましたか?」

 映姫が気がつくと牢の前に人影がひとつ。

「お前は……ッ」

 映姫はギリッと歯を噛みしめ、憎しみをこめた視線で目の前の人物をにらみつける。

「無様ですねぇ」

 無様、と映姫を罵ったのは、地獄の裁判長を閉じ込めた張本人である東風谷 早苗だった。

「さすが誰もが恐れる裁判長ですね。見た目の可愛さに反して、目はまだ死んでいないんですから」

 緑色のウェーブヘアーを揺らし、嘲笑する。

「東風谷早苗……。悪いことはいわない。いますぐ、私を解放しなさい」
「はぁ? 何でです? バカなんです? 自分の状況、理解できてます? え・い・き・さ・ま」

 四季映姫・ヤマザナドゥを投獄した張本人。それは東風谷 早苗だった。
 早苗は自分を投獄した映姫を心から憎んでいた。
 ――彼女に復讐を。
 その一心で、脱獄を計画したのだった。まず、看守である鬼を誘惑し、その鬼たちの知り合いを誘惑し、その知り合いの知り合いの鬼たちを誘惑し、芋づる式に誘惑していき、そして鬼たちを手玉にとる。
 地獄の鬼たちを自分の配下に置いた早苗は、実質的に地獄を支配したといっても過言ではなかった。自分の色気と野心で囚人から這い上がったのだ。
 そして鬼たちと共に、地獄でクーデターを起こした。早苗と鬼たちは地獄を、裁判所を攻めて映姫を確保し、かつて早苗が捕まっていた牢屋に投獄した。早苗単体だったら勝ち目のある映姫も、地獄の鬼たちが集団で襲ってきたら、健闘はしたもののさすがに勝てはしなかった。
 実質、地獄は早苗のものとなってしまったのだった。

「貴女は……いつか、後悔することになる……っ!」
「え〜、聞こえませんね〜」

 衰弱している映姫は、弱々しい口調ながら早苗に苦言を呈す。だが、早苗はニヤニヤしながら、自分の耳に手を添えるポーズを作り映姫を小馬鹿にする。

「強がらなくていいですよ。私は優しいですからね。現人神ですから。弱り切った映姫さんに水や食料をお持ちしましたよ」
「なっ……」

 信じられない、といった表情で目を見開く映姫。

「早苗、貴女は何を企んでいるんです……」
「何も企んでませんよぉ? ただ、映姫様がグッタリして、死にはしないでしょうけど、弱り切って壊れちゃうのは味気ないですから」

 あくまでも映姫を自分のオモチャ感覚でしか見ていない早苗。
 そんな早苗に反論したくとも、口が思ったように動かない映姫。本当に衰弱しきっていた。

「ほぉら、映姫様。ご飯ですよ♪」

 牢屋の鍵を開け、中へと入る早苗。その手には、犬や猫などのペットが使うエサ皿が握られていた。それを床に這いつくばっている映姫の目の前に置く。

「うっ……酷いニオイ……」

 青臭い悪臭が映姫の鼻孔を刺激する。
 エサ皿の中には、朝食の時などに牛乳をかけて食べるシリアルが入っていた。チョコ色をして、一つ一つが小さいドーナツのようなカタチの固形。それが皿に 入っていた。だが、ひとつ違う点はシリアルに牛乳がかかっているのではなく、大量の精液がかかっているということだった。
 一見は牛乳に似ているのだが、精液は粘液であり青臭く、とてもシリアルにかけて食べるようなものではない。
 男性関係には疎い映姫だったが、さすがにシリアルにかかっていたものは理解出来た。男の精液がシリアルにかかっている、下劣なモノ。

「映姫様、エサですよ〜? 大量のザーメンがぶっかけられたシリアル♪ いっぱいいっぱい食べてくださいね」
「い、嫌だ……。こんな、モノ……食えるわけないでしょう……ッ!」
「屈辱、とでもいうんですかぁ〜? 天下の裁判長様もおちんぽミルクは無理なんですね。ためになりましたねぇ〜♪」

 あくまでもふざけた態度を崩さず、的確に映姫の神経を逆なでする早苗。

「まぁ映姫様がそういうんならいいんですよ? ご飯抜きでも」
「私は……屈さない……! そんなものは、いらない……」

 空腹も限界に近いものを感じていた映姫だったが、プライドだけで食事を拒否した。
 だが、早苗の発言が映姫の心を揺れ動かす。

「別にいいんですけどね。ただ、私ってば巫女ですから。食べ物を粗末にするとか罰が当たっちゃいますし。ん〜、そうですね……。別の人にでも食べさせますか。……たとえば死神、とか。うふふふふ」
「や、やめなさい……!」

 死神。
 その単語を聞いた瞬間、映姫が一気に動揺した。

「小町を……汚さないで……」
「汚さないでください、じゃないんですか? 目上の人には敬語が常識ですよね?」
「汚さないで……ください……」

 小野塚 小町。映姫の部下の死神だ。そして、映姫がもっとも信頼し、大切にしている部下。
 早苗は暗に、ザーメンシリアルを小町に食べさせると脅迫したのだった。
 映姫にとって小町は大切な存在であった。
 絶対に、汚されたくない。

「食べます……食べますから……。小町にだけは、手を出さないでください……」

 縛られた身体をイモムシのように動かし、早苗の足下に擦り寄って小町を守ろうとする映姫。
 プライドより、小町をとったのだった。

「ふーん、食べるんですか。こんな腐ったようなご飯。ぷぷっ、超笑えるんですけど。映姫様が食ザーとか超ウケますね〜」
「…………」

 あざ笑う早苗を見つめ、歯を食いしばる映姫。
 生まれて初めて味わう屈辱だった。だが、こんな屈辱は序章に過ぎなかった。

「じゃあ映姫様……様なんてつけなくていいですよね。映姫ちゃん……ザーメン大好き映姫ちゃん。私に向かってザーメンシリアルが食べたいって懇願してください♪ いやらしく、下品に、心の底から願って」
「そ、そんなこと嫌です……」
「じゃあ死神……小町さんに食べさせちゃいますけど」
「……そ、そもそも小町は無事なんですか?」
「ん〜、無事じゃないんですかね。とりあえず、命の保証はしますよ? 命は」

 無事、という一言に胸をなで下ろす映姫。

「食べます……おねだりします……。だから、小町だけは……小町にだけは手を出さないで……ください……」

 そう言うと、映姫はおぞましい中身の入ったエサ皿に向き直り、一呼吸置いて何かから口を開く。

「わ、私はっ……おちん、おちんぽミルクが大好きな閻魔です……。どんなフルコースよりも、汚いザーメンがかかった食べ物が大好きな変態女ですっ……!  ザーメンご飯っ、ザーメンご飯大好きなんですっ……! ど、どうかこの落ちぶれた閻魔に食事させてください……小町にこんな美味しいものをわけたくありま せん、お願いしますっ……!」

 自分の情けなさに涙を流したくなりながらも、精神的に耐えてわざと下品なことを口にしていく映姫。

「よくできました♪」

 その様子に満足した早苗は、唐突に映姫の頭を掴んでエサ皿に押しつける。映姫の顔がシリアルと大量の精子で沈んでいき、清楚な顔立ちを汚していく。

「ブフっ、おぼぉっ、ブッ、ンブォッ!」

 成人男性の一回の射精量を超えている大量の種汁が、映姫の口と鼻を埋めていき、溺れさせていく。白濁液が彼女を苦しめる。

「あれあれ? 映姫ちゃん? しっかり飲んで食べないとつらいですよ?」

 映姫を見下したカタチで、早苗はさらに押しつける力を強くする。

「じゅ、じゅるル……っ、ジュゾゾゾっ……じゅぷっ……」

 このままでは窒息する。
 そう思った映姫は皿に溜まった白汁を吸い上げ、どんどん飲み干していく。
 舌にまとわりついた汚液が、映姫の鼻孔を青臭さで染める。舌を刺すような感覚と味が脳を刺激する。辛い、という感情はあったが窒息しないように飲み干すので必死になっていた。

「大好きな精液ですもんねぇ♪ すっごい勢いで飲み始めましたね♪ ほら、もっと飲んでいいんですよ? シリアルも食べていいですし。食事なんですから♪」

 笑顔を絶やさず、かつ腕の力をより強める早苗。笑顔の裏にある憎しみが映姫にも伝わる。

「ブフゥ……ん、ぐゥ……! じゅるる、ジュ、ブフッ、ブヒッ、ブヒィっ」
「まるで豚さんですね♪ 豚みたいな鳴き声でザーメン飲む閻魔とか映姫ちゃん以外にはいませんよ? 恥知らずもいいところですね、うふふ♪」
「あむぅ……ジュルルっ、は……はい……あむっ、私は精液が好きな閻魔です……」

 あくまでも早苗の罵倒を聞き流しつつ、早苗の望むようなことを口に出す映姫。すべては小町のため、と自分の心に言い聞かせながら白濁粘液まみれのシリアルを口にしていく。
 シリアルを歯で噛み砕くたびに、染みこんだ白濁液の青臭さが鼻を満たす。舌を刺すような精液特有の感覚と味が、映姫の心を濁らせる。
 私は今、ザーメンシリアルを食べている。
 自らが行っている愚かな行為がプライドをズタズタにしていく。

「ん〜、でもそんなにミルク飲んじゃったらシリアルとのバランスがとれないと思いませんか?」

 ザーメンシリアルを咀嚼している映姫を見ていた早苗。エサ皿に入っている精液の量を見て、思いついたようにそんなことをいう。
 そして言葉を続ける。

「私がミルク、足してあげますね♪」

 ミルクを足す。
 そういって、鼻歌交じりで自分の下半身の衣類を脱ぐ。そして晒される裸体。だが、普通の女性と違う点が一つあった。そこにはそそり勃つ男根があった。

「ふたなりチンポの登場です♪ 私が映姫ちゃんのご飯にザーメンぶっかけてあげますね? とびっきりくさいやつ♪ おちんぽミルク大好き映姫ちゃんですもんねぇ〜♪」
「ひっ……」

 映姫の眼前に、早苗のふたなり男性器が突き出される。視界に尿道口が映る。そこから透明なカウパーが漏れ出していた。

「このチンポで映姫ちゃんにイタズラしてもいいんですけど……やっぱり食ザーっていったら『食事中の女の子のご飯に遠慮なくぶっかけたい』っていうのが願望じゃないですか♪ だから好きに食事しててください。チンポ、シゴいてますから♪ 映姫ちゃんをオカズに♪」

 目の前の、むせ返るようなニオイを放つ肉棒におびえる映姫を余所に、シャフトを握り自慰行為を開始する早苗。
 上下に男性器を擦る早苗の表情はとろけきっていて、唾液を口元から漏らしていて官能的だ。

「んぅ〜っ♪ チンポ気持ちいいっ♪ ふたなりオナニー気持ちいいですっ♪ 縛られてる映姫ちゃんの前でオナニーするなんてっ、視線感じておちんちんビクビクしちゃってますっ♪ 食事中の女の子の目の前でオナニーとか刺激的すぎますぅっ♪」

 腰を小刻みにふるわせ、羞恥心などまったくないかのように性器を見せつけながら快楽に身をゆだねる早苗。

「んむぅっ、あむっ……じゅるるっ、んぅ……」

 行為から目をそらすように、映姫は目の前のザーメンシリアルを口にしていく。しかし嫌でも早苗のオナニーが目に入ってしまう。

「んふ、んふぅ♪ 我慢出来ません♪ ぶっかけで満足とか出来ないですし! 映姫ちゃんのロリロリな身体とかムラムラしますし♪ そのままじっとしててくださいねっ♪」

 高まってきた早苗は、男性器の先端を映姫の顔に向けると、頬に押しつけた。そしてそのままねぶるように亀頭や竿を、映姫の肌に擦り続ける。

「顔ズリっ! ロリ肌に顔ズリっ♪ チンポで頬汚してる映姫ちゃんマジ閻魔っ! チンポ喜んじゃってます! 摩擦熱が発生するくらいほっぺレイプしてあげますからね!」
「ひぃぃ……、あむぅ……んじゅっ、むぅっ、ひぃ……」

 早苗の肉棒が映姫の頬を犯す。
 だが、犯されながらも食事をやめることなく映姫は飲食を続ける。

「ご飯食ってるロリ閻魔の迷惑なんて考えないでチンポ押しつけるとか最高ですっ! どこのお店にいっても体験できない行為っ! おふぅ、楽しすぎますっ♪ 肉マラヌルヌルで気持ち良すぎて! たまりませんっ!」
「あむっ、んじゅっ、ひぃ……ヌルヌルしてるぅ……。早苗さんのおちんちんの先っぽ、ヌルヌルしてますぅ……」
「早苗さんじゃなくて、早苗様でしょう?」

 早苗は映姫に立場をわきまえさせつつ、亀頭を頬がへこむように押しつけ快楽をむさぼっていく。

「気取ってるロリっ娘を屈服させて、プライドずたずたにして、生処理のオモチャとして扱っちゃう私って女子力高すぎですよね? うふふ♪ ほぉら、映姫ちゃん。ミルクのっ、追加ですよっっっっっ!」

 より一層ペニスの押しつけが強くなったかと思うと、次の瞬間エサ皿に、そして映姫自身に早苗の白濁が解き放たれる。
 びゅっ、ビュクッ、どくどくっ、ビュルル〜〜〜ッ!

「はぁああぁあぁ〜〜〜〜んっっっっ♪」
「ヒィッ……!」

 青ざめる映姫だったが、時すでに遅し。気がついたら己の閻魔帽すら染め上げてしまうほどに白濁した精液が降りかかっていた。
 白くデコレーションされた幼げな閻魔は、は自分に何が起こったのかわからず、放心状態でエサ皿を見つめていた。

「うあぁ……」
「ん〜っ、射精しちゃいましたぁ♪ ほぉら、ミルクですよぉ? たぁ〜っぷり飲んでくださいね? まだまだたくさんありますからぁ♪」
「――んぶゥッ!」

 放心していた映姫の小さな口に、射精したてのふたなりペニスをねじこむ早苗。ねじこんだ肉道を握り、歯磨きのチューブの中身を全て出しきるように絞って、映姫の口内に尿道に余った精液をひり出す。

「ングッ、ひへぇ……」
「残ったザーメンは最後まで出さないといけませんしねぇ……。映姫ちゃんの食事は精液なんだから、むしろご褒美ですもんねぇ……♪ あ〜、ボロボロの閻魔の口にチンポぶち込んで精液出すの気持ちいいですねぇ〜♪」
「おぼっ、ゴぉっ!」
「せっかくだからもう一発、今度は食道に直接射精してあげますね♪ 今から映姫ちゃんの喉は私のオナホールですから♪ うふふ♪」

 嗚咽する映姫を余所に、遠慮なく腰を打ち付ける早苗。
 喉奥を肉樹でふさがれ、呼吸が出来なくなり涙目になりながらも早苗の勃起を喉で扱きあげる。

「グ、オエェっ、こ……このままではっ、おちんちんで窒息ッ! 窒息してしまいます、ゴ、グボぉッ!」
「窒息上等じゃないですかっ! チンポで窒息死しちゃってくださいよ! さぁ! さぁっ!」

 早苗は腰を打ち付ける速度をあげ、明らかに映姫が苦しむように股間を顔に押しつけていく。

「映姫ちゃんの喉マンコ気持ちいいですっ! ぷりっぷりの喉肉がぬるんぬるんでチンポのぶち込みがいがありますよぉっ! ほらっ! 死んじゃいなさいっ! イラマチオで苦しんで死ねっ! 死ねえぇえぇえぇっ!」
「うぐっ、おっごおおおぉおぉおぉっ!」

 どくどくどぴゅっ! どびゅりゅっ! どくどくっ!

「イクっ、出すっ、出るぅううぅぅ〜〜〜〜っっっっっ♪」
「ごぶっ、ぎっ、ゴボっ……!」

 勢いあまって映姫の喉奥に射精してしまう早苗。
 恍惚の表情で、早苗は映姫の頭を掴んで自分の股間部にグリグリと押さえつける。喉奥に自分の性器が沈んでいく感触をじっくりと味わいながら、絶頂の余韻を楽しんでいく。

「映姫ちゃんの喉マンコ最高ですよぉ……イラマチオ最高ですぅ……♪ 苦しんでる映姫ちゃんの喉マンコに中出しするの最高ですよぉ〜……♪」
「ぶぇっ……ぶえぇ……」

 苦しみに耐えられず、エサ皿のザーメン溜まりに顔を沈めて意識を飛ばす映姫。全身を脱力させ、身体を痙攣させる。
 彼女の自尊心は傷つけられ、身体も汚されてしまった。そして残ったのは、喉にこびりつく精液と灼けるような感覚だけだった。



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