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求愛系天狗ガールの食えないバレンタインデー
二月十四日。
この日は年に一度のバレンタインデーである。基本的には、気になる異性にチョコレートを送って愛の確認をする日とされている。
幻想郷にもバレンタインデーは存在する。今日は二月十四日。ここ、妖怪の山でも気になる相手にチョコレートを渡そうとしている少女がいた。
「これで文のハートを狙い撃ちしちゃうんだから!」
少女の名前は姫海棠はたて。天狗の一族。
はたての気になる相手、それは射命丸文である。文もはたてと同じ天狗の一族だ。
二人は新聞記者の関係。互いに互いをライバルとしている。最初こそはたては文のことが憎かったが、いつしか憎しみは愛情に変わった。
気がつくといつでもどこでも文のことを考えてしまう自分がいる。そんな自分に気がついてからは文にラブアピールをする毎日。
そして今日はバレンタインデー。愛情を表現する絶好のチャンスである。
はたてはお手製チョコレートの入った小箱を持って空から文を探しているのだった。
「文みっけ!」
「ゲッ、はたて」
自慢の視力で木陰で休んでいる文を発見したはたて。嬉々として文の元へ飛び込むはたて。それとは対照的に、明らかに嫌そうな顔をする文。
はたての愛情に半比例して、文ははたての求愛をあまり心良くは思ってなかった。理由は単純に面倒くさいから。
文の感情などつゆ知らず、はたては満面の笑みで文の胸に飛び込んで、チャームポイントであるツインテールをパタパタとなびかせながら文に迫る。
「あ~や~」
「何ですか。はたてごときが私に何か用ですか。迷惑なんですけど。ああもう離れてください。超迷惑ですから。超」
「私ってそんなに迷惑なの……?」
「ええ、それはもう」
「ツンデレってやつ?」
「そういう自分自身の都合の良いように解釈するところが迷惑なんですよ!」
ガーッと吠えるようにまくし立てる文。身体にひっついているはたてを力ずくで剥がし、乱れた服を直す。
この日、文はとある理由で多少イライラしていた。はたてが元々苦手なのに、イライラしている状況で来られたら当たるのも仕方無い。
だが、はたてはそんなことは気にしない。
「今日は文にあげるものがあるの!」
迷惑そうな文のことなど一切構わず、自分のペースで進行していくはたて。
笑顔を絶やさず、持っていた小箱を文に手渡す。
「はい、バレンタインチョコ!」
「バレンタイン。はて、バレンタインデーといえばあのバレンタインデーですか?」
「うん、好きな人にチョコをあげるでおなじみのバレンタインデー! 文に私の愛情込めたチョコレートをプレゼントっ! もちろん友チョコじゃなくて……本命チョコ!」
「レズチョコですか」
「百合チョコっていって欲しいな!」
「姫海棠レズてさん」
「せめて百合てにしてよ!」
そういう問題じゃないでしょう、という言葉を口にしかけて飲み込む文。
はたてのはた迷惑な愛情表現は今に始まったことではないが、まさかバレンタインデーチョコを貰うとは予想していなかった。普通、チョコは異性に渡すものとばかり思っていたからだ。
「ほら、開けてみてよ!」
はたては両手をペンギンのように動かしながら、小箱を開けるように急かす。
嫌というよりも単純に面倒くさそうに、渋々小箱を開封する文。
開けると中にはハート型のチョコが入っていた。サイズは両手に乗っかるくらいのモノ。何というか、ベタだ。
「ほら! 食べて食べて! はたて特製手作りチョコレート!」
「見た目は普通のチョコですけど……変なモノとか入れてませんよね?」
「うん! 変なモノは入ってないから!」
えへ~っとにやけるはたて。屈託のない笑顔が逆に気味が悪い。
「じゃあ何が入ってるんです? カカオとかですかね?」
はたてのいうことが信じられない文は詳しく質問する。
以前にも「山のみんなでパーティするから来て!」とはたてに誘われ、いざ会場に向かったらその場にははたてのみ。その時点ではたてに騙されたことがわかっ たのだが、食事が出るということなので嫌々ながらもはたての手作り料理を食べることにした。だが、その料理には強力な睡眠薬が入っており、目覚めたらベッ ドの上で横にいたはたてが「文ってベッドでは……可愛いんだね」って囁かれて、その日は文の中でなかったことにしたのだった。
文にとって悪夢のような経験があったからこそ、この手作りチョコレートが怪しくてしかたなかった。また何か盛られたらたまったもんじゃない。
はたては人差し指を唇の舌に当てて、思い出したことをそのまま言葉にしていく。
「えっとぉ……たしかぁ……カカオとか、隠し味のミルクとか、愛情とか、髪の毛とか、唾液とか、それから……えっとぉ……」
「せーのっ!」
「ああっ! 私のお手製チョコが弧を描いて遠くの空に! せっかく作ったのに! バカぁ! 文のバカぁ!」
「バカははたてでしょうが!」
息を切らしながら肩呼吸する文。案の定食べなくてよかった。はたてが頭の緩い天狗でよかったと天へ感謝する。
「あんなの食えるわけないでしょうが!」
「え~……私の一部が文の一部になると思ったのにぃ……」
「変なモノというか、貴女自身が変態だということがよくわかりますね。変態」
「あ あっ、文に罵られちゃってる! もっと言って! もっと! そうっ、私はっ! 姫海棠はたては大好きで大好きで仕方無い文に、自分の体液や頭髪入りのチョ コレートをプレゼントしてゾクゾクしちゃうド変態天狗ですっ! いつも念写で文の私生活を撮影してはそれで自慰する最低女ですっ! 今日の文の下着の色は 真っ黒ですぅっ! ああっ、最低ぃ……私っ、最低っ!」
「もう帰っていいですかね……?」
「それはダメ」
テンションの高いはたてとは逆にますますテンションの下がる文。もう勘弁してくれといった感じに疲弊している。むしろどうしてはたてはこんなに元気なのか疑問すら覚える。
「とにかく! とにかく私に変な食べ物は今後一切渡そうとしないこと! 次やったら二度と私の前に出てくることを禁じます」
「……ちぇっ」
「禁じます! 返事!」
「…………はぁい」
まったく反省していない様子のはたて。いつもこんな態度だから文は苦手なのである。食えない相手というか、ただひたすらに面倒というか。
好意を向けられているのはわかる。だが、それを素直に受け入れるつもりは毛頭ない。なぜなら好意を向けている相手は姫海棠はたてだから。この根は深い。
チョコを食べてもらえないと知ったはたては、両手を後頭部で組んで、ガッカリした視線を文に向ける。
「あーあ、食べてほしかったなぁ」
「食えるわけないでしょう、あんなの」
「でもせっかくのバレンタインデーだよ? やっぱり好きな人にはチョコ食べてもらいたいし。文に私のチョコ、食べてほしかったなぁ」
「好きな人っていっても女同士ですけどね」
「別に性別とか関係ないよ。たまたま好きになったのが女の子の文だっただけだし。好きっていう気持ちに嘘はつけないから」
「……やっぱり姫海棠レズてじゃないですか。はたてのくせになまいきな」
「あぁん。文、痛いよぅ!」
両腕に拳を握り、グリグリとはたてにうめぼしを繰り出す文。照れ隠しである。
しかし、こんなにチョコレートを食べてほしい、愛情を受け取ってほしいと気持ちをぶつけてくるはたてには感心してしまうところもある。
本日、文はイライラしていた。それには理由があった。
そして文は、素直に好意をぶつけてくるはたてにその理由をぶつけてしまおうと思いつく。悪だくみというやつだ。
「……はたて、そんなにバレンタインデーしたかったんですか?」
「うん、文にチョコ食べてほしかった!」
「じゃあ、逆に私からあげましょうか?」
「ええっ! 文がチョコをくれるの? 私に?」
「はい」
そういうと文は惜しげもなく自身のスカートをめくる。
「ま、チョコじゃなくてチンコなんですけどね。ほら」
「えっ」
そこには本来女性には生えてないものがあった。怒張した男根である。ドロワーズは履いておらず、大きな男根がノーパンのままはみ出していたのだ。まるで痴女のように。
これが文のイライラの理由でもあった。今日の朝、目が覚めたら生えていたのだ。当たり前のように。
男性器が女性に生えているのは幻想郷ではそこまで珍しくはない。愛の営みのために魔法で生やしたり、薬で生やしたり、境界をいじったり……新聞記者である文には特に何ともない現象という認識である。
だが、自分に生えるとは思っていなかった。理由も特に思い浮かばない。
どうして自分に肉棒が生えているのか? 違和感にもなれない。ストレスが溜まる一方である。
はたてを利用して、その欲求をぶつけてやろうというのだった。
「ほら、バレンタインデーチ○コですよ。チ○コ」
「伏せ字にしたらいいってわけじゃないというか……食えないし、チンコ…………」
「別にいいじゃないですか。チョコもチンコも変わらないじゃないですか。ね?」
「う~ん、ムードがないんだけど……」
「いらないならあげません」
「いる! 文のなら何でも欲しい!」
「バレンタインチンコでも?」
「むしろチンコがいい! 文のチンコ!」
「本当にどうしようもないですね……」
ムードがないのはどっちなんだかと思う文。利用出来るなら別に構わないのだが。
はたては文に促されるように跪いて、肉棒を眼前に向かえる。
スカートを持ち上げたままの文は、何だか陰部がくすぐったいように感じてスカートを下ろしてしまいそうになるが、我慢する。
「んぅ……文の大きい……口に入りきらないよぉ……」
「そう、そのあたり……カリ首のところは丹念に舌を這わせてっ、ん、カリ裏グリグリして……はたてのくせに上手いじゃないですか……ひぃんっ♪」
唾液をまぶした舌を文の肉棒につけ、絡ませていくはたて。怒張した陰茎のサイズはかなり大きく、はたての小さな口には少し合わない。だが、懸命に舌で奉仕していく。
はたての舌が文の気持ちいい場所を探る。カリ首裏を刺激すると肉棒がビクビクと強く震えることに気がつく。
ニヤリと笑みを浮かべたはたては、文のカリ首裏を丹念に刺激していく。もだえる文。感じすぎて鈴口からとめどなく透明な粘液が溢れる。
舌でそれを味わうと、ほろ苦い風味が口膣に広がった。
「さきっちょから何か変な汁が出てきた……苦い……」
「ふぅっ……先走り汁ですね。そりゃ苦みも感じるでしょう。ちょっと濃いですし。ムラムラがたまってましたから」
「うぇぇ……あんまり苦いのは好きじゃ、ないかなぁ……。あ、そうだ!」
何かを思い出したはたては、胸ポケットから何かを取り出す。
「さっきあげたチョコの、材料のあまりを取っておいてよかったぁ」
取り出したのは、手作りチョコのあまりの材料、チョコの破片。
一口大の破片を口に咥えるはたて。
「せっかくだし味を変えてみようかな……苦いのはあんまり好きじゃないし。あっでも文の身体から出たのは何でも好きだよ! 本当だから!」
「あぁ、はい。そうですか」
興味がなさそうな文に構わず、はたてはチョコを口に入れる。
そして口内の熱と唾液でドロドロに溶かしていく。少しの時間が過ぎ、はたてが口を小さく開けるとドロリとした液体上のチョコが垂れる。
「んむ、あむ……れろぉ♪ あぁん、チョコ甘いよぉ♪ どろっどろに溶けちゃったぁ♪ ほら文も見てぇ……あ~んっ」
口を開くと歯までチョコレートに染まっている。
「見事に真っ茶色ですね。甘ったるいニオイがここまで漂ってきます」
「これを……あむぅっ、んじゅう……ぷはっ♪」
口には入りきらないので、横からスライドするように咥え滑り、文のペニスにチョコをまぶしていく。
はたてが口を離すとそこにはとろけたチョコレートでデコレーションされた陰茎が出来上がっていた。
「ねっ! ほら、チョコバナナの完成!」
「チョコバナナって……やっぱりはたては変態さんですね……」
「う~ふ~ふ~♪ 文のチョコバナナっ♪ チョコバナナっ♪」
文の言うことなどまったく聞いちゃいないはたて。
無邪気に目の前のチョコチンポバナナに釘付けである。
ウズウズし、我慢出来ないといった様子のはたてはおもむろに舌を出し、肉棒に這わせた。
「れろ……甘ぁい♪ これなら大丈夫! えへへ、それじゃあ……いただきま~す♪ あむぅ♪」
「おおっほぉっ♪」
思いっきり口を開いて、何とかイチゴのような亀頭を咥え込むはたて。カリ裏が弱い文はみっともない声をあげて感じてしまう。
「どう? とろとろチョコフェラチオは? 文のおちんちん、甘くてとぉっても美味しくなったよぉ♪ んじゅるるっ、あむ、れろれろれろれろろぉっ♪ ああ、好きぃ……文のチョコちんちん好きぃっ♪」
「そんなに激しく舐められたらっ、ああぁんっ、やんっ♪ ひんっ♪ んぅうぅっ♪」
「可愛い声であえぐ文可愛いっ♪ んぅ、文のチョコチンポとっても美味しいっ……はぁん、最高のバレンタインだよぉ♪」
キャンディーのように、夢中になって舐めしゃぶるはたて。
文はひたすら悶え、舌が感じさせる快楽に抗わず肉棒をゆだねる
激しく肉棒をスライドし、唾液とチョコで潤滑を強めて摩擦すると、文は気持ち良さそうな声をあげる。
自らの陰茎にチョコをまぶされるという、普通ではあり得ない変態行為に背徳感を覚えた文は、通常より早めに射精してしまいそうになる。
「ああっ、イクっ♪ イキますっ♪ く、そんなにむしゃぶりつかれたら……イっちゃいますっ……くぅ……っ♪」
「出すときはわたしに出してくれないとヤダよぉ……文の精子はぜ~んぶわたしのモノなんだからっ」
「そんなこと言われたら出すしかないじゃないですかっ! はたての口マンコにザーメン出すしかないじゃないですかっ! 私からのホワイトデー、受け取ってください!」
文は発情しきって、はたての後頭部をホールドする。口先に尿道をセッティングする。はたても受け入れる準備を作る。
そして、性は解き放たれる。
どぷっ! ビュビュビュ、ビュルルルル、ドボッ! ぷっ、ドピュルル、ビュルルルッ! ぼびゅびゅびゅ、ビュビュッ! ピュルルルルッ! ブビュルル ルッ、ぶびゅるるぅ! どくどくっ! ドピュ、ドクドクッッッッ! ドピュピュッ! ぶびゅるるぅ! どくどくっ! ドピュルルルッッッ! ドピュ ピュッ! ビュバッッッッ!
「ああぁぁあぁっ♪ ザーメン出てるっ♪ おちんちんが生えてから初めての射精ぃいっ♪ 頭の中がチカチカしますぅうぅうっ♪」
「あふぅ……チョコと精子がいっしょに混じって口の中に……とろけてるぅ……んぅ、美味しいよ……文のザーメンチョコ、美味しい……♪ はふぅ……♪」
チョコレートと一緒にとけた精子が、射精の勢いで共にはたての口膣にぶちまけられる。文ははたてに一切遠慮せず、口内へオナホールへするように白濁液を放出していく。
口いっぱいに精子が解き放たれると、はたては鈴口から唇を離す。
ハムスターのように頬を膨らませ、精子を口いっぱいに溜めるはたて。
その状態のまま、胸ポケットからまだ隠し持っていたチョコの破片を取り出した。
「んぁ……♪ どろりって……こうして……チョコに垂らして……」
取り出したチョコの破片に口内の白濁を垂らし、ミルクのように飾り付ける。常人なら食べたくないチョコが完成した。
その端を咥え、ポッキーゲームのように文の口元に近づけるはたて。口移ししようと試みる。
「ふぁい、あ~ん♪」
「自分の精子ぶっかけチョコを食うのは……ちょっと気がひけるというか……」
さすがに抵抗する文。
嫌がる文に対して、はたては一旦チョコを口から離して何とか食べてもらおうと説得する。
「え~? 文のザーメンだよ? 美味しいに決まってるじゃん。だからさ、ね」
「う~ん……」
元はといえば性処理とストレスのためにはたてを利用して今の状況がある。さすがに文でも多少の罪悪感はあった。
それに気持ち良くしてもらったし、目の前の破片にはさすがに変なモノも入ってないだろうし、射精後の爽快感もあって。
「まぁ、バレンタインですし……いいですかね。特別ですよ?」
説得に促されてしまったのだった。
「やったぁ! じゃ、あむ……んっ……」
「ちゅっ、はぅ……じゅるっ、レロレロぉ……甘いです……♪」
「ちゅばっ、ちゅびびっ、ジュルルルっ……文のニオイとチョコの味が混ざって、美味しいぃ……最高……好きぃ……♪」
精液のかかったチョコレートを口移しで味わう二人。
唾液で溶けたチョコが口周りと汚そうとも気にせず、割と激し目なキスを繰り返す。舌が絡まるたびに身体の芯が痺れて、何も考えられなくなってしまう。
何だかんだで文も今の状況は嫌いじゃなかった。むしろ、ずっとキスしていたいとすら思えた。
チョコレートがドロドロに溶けて、やがてすべて舐めきってしまう。
名残惜しそうに唇を離す二人。唾液の線が二人の顔の間に引かれる。
「ふぅ、美味しかった……ですよ。まぁ、その、はたてのくせに……上出来じゃないですか。……キスだけは」
「ありがと♪ でも、まだ終わりじゃないよ?」
「えっ?」
射精もしたし、満足した文。だが、まだ終わりじゃないという。本番でもするのだろうか。
だが、はたては本番のための準備をするわけでもなく、胸ポケットから細長い一本の何かを取り出す。
「じゃ~ん、極めつけはこれ!」
「……チョコペンですか?」
チョコペン。
料理とか、お菓子作りに使われるペンのようなモノである。インクの代わりにチョコレートが出てくる。
これを使えばケーキに文字などをかける。本来ならそのように使うのだが、いったいこの場で取り出して何をするつもりなのか、と文は疑問に思った。
はたてはチョコペンのペン先を開け、しゃがみこむ。
そして、何と文の肉棒を片手で掴み、チョコペンを使って肉棒に文字を書いていく。
「これで……ほら……『はたてのモノ、愛してる』……と。よし書けた♪」
「バッ、ちょっ、何してるんですか!」
「だって自分のモノには名前を書くものでしょ? 文も、文のおちんちんも……ぜ~んぶ私のモノだから♪」
「ぐうの音も出ないというか……呆れたというか……はぁ……」
予想もしなかった行為。
まさかチョコペンを使って自分の陰茎に所有物宣言をするとは思いもしていなかった文。何だかなぁ、と脱力する。
同時に、はたては用意周到だとも思う。手渡し用のチョコだけではなく、チョコの破片や、さらにチョコペンまで持ってくるとは。
破片は持ってることはあるかもしれないが、チョコペンなどはさすがに持ち歩かないのではないか。
文ははたてに不信感を抱く。もしや。
「……それにしても、こんなものまで用意して……ひょっとしてこうなることがわかってたんじゃないですか……?」
「さ~あ?」
文が質問してみると、はたては白々しく返答した。
もしかして、今日のことは最初から今まで全て仕組まれていたことではないのか。この返答を見るとますます怪しく見える。
どうにかして裏がとれないものかと考える。
「……本当のことを言ったらホワイトデーの日にデートしてあげます。丸一日使って」
「えっ 本当! えっとね、紅魔館の魔法使いに魔理沙の写真と引き替えに買収して文に肉棒生やしてもらって絶対に文はイライラしてるだろうからそれを利用していた だいちゃいましたって計画を立てたんだよ! 一ヶ月も前から念密に! 結果大成功でやっぱり文はちょろいなって思いました、みたいな感じ! うふふ、デー トは人間の里がいいな! 一緒におそろいのアクセサリー買おう!」
「やっぱり最初からわかってたというか、全部あなたの仕業じゃないですか! このバカはたて!」
「ああっ、しまった! やられた!」
案の定ひっかかるはたて。単純である。そんな単純なはたてに引っかかった文はもっと単純なのだが。
そう思うと無性に悔しくなってきた文。自分自身の行動パターンの単純さが恥ずかしい。
苛立たしさのあまり地団駄を踏む。
「あ~もうっ! まんまと! まんまとはたてにやられた!」
「デートは? 本当のこといったからデートしてよ!」
「デートもなし!」
「そんなぁ……」
「自業自得です!」
怒り気味の文に意気消沈するはたて。
だが、結局計画は上手くいったのでおおむね満足していた。
そしてホワイトデーのための計画もすでに考えている。次はどうやって文とイチャついてやろうかと思うとはたての胸が温かくなる。
文にチョコレートを食わせた彼女は、文以上に食えない少女であったのだった。
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