童貞過ぎる審神者が小狐丸に童貞捨てさせてもらうくだり



「ぬしさまは男の身体に興味はないのですか? 私めはとても興味があります」
「ないけど」

 審神者と小狐丸が部屋で二人きり。
 ゆったりくつろいで雑談していると突然小狐丸がそんなことを言い出した。

「ええっ! 何でないんですか」
「いや、男である俺が男抱くとか意味わからないし」
「でもぬしさまは刀剣から男をどんどん男を……てっきりそういう趣味だと思ってました」
「出したくて出してるわけじゃないよ」
「私はぬしさまに出してもらいたいですけどなぁ」
「何を」
「精液を♪」
「死んでくれ〜!」

 しょうもない会話をしながら団欒していると、小狐丸は審神者に覆い被さった。

「ないなら、興味を持たせてあげましょうか?」
「えっ……マジで言ってんの」
「大マジにございます♪」

 にこりと怪しく微笑む小狐丸。
 覆い被さられ身動きが取れない審神者は思う。これは犯される、と。
 だが、審神者の中では正直迷いもある。
 ろくにこの女がいない環境。女は死滅したのではないかと思えるようなこの場所で、ガタイこそいいオラオラ系だが白髪のロングで自分にデレデレな小狐丸にエロいことをするのは、もしかしてアリなのではないか。
 しかしムラムラするからといって男とセックスするのはやはり抵抗がある。

「何を迷っておられるのです。いや、ぬしさまが迷っても正直前々から私は我慢出来なかったのですが」
「迷うっていうか、男とヤるっていうのは、う〜ん……」
「私のことが好きですか? 嫌いですか?」
「え、それは」
「好きですよね? 好きですよね? 好きですよね?」
「まぁ……好きか嫌いかでいえば好きだけど。恋愛感情とかの好きではなく」
「好きなんじゃないですか! じゃあ問題ないですね!」

 鼻息を荒くした小狐丸が審神者の服を一目散に脱がしていく。

「ちょっとちょっとちょっと! ダメだって!」
「一回身体で男の味を覚えれば嫌でも好きになりますよ!」
「そういう好きは違うんじゃないかな!」
「クソ童貞みたいなこといわないでください! どうせ好きあったらセックスは避けられないんですから! エッチが先か好きが先かですから! だって私はぬしさまのことが好きですから! さぁ! さぁ!」
「いやゴメン……童貞だけど……」

 突然のカミングアウト。
 そう、この審神者は童貞なのである。男は愚か、女の味も知らない童貞野郎だ。
 しかしそれを聞いても小狐丸は腕を止めない。

「知ってます! だからこそ迷ってるんでしょう! 女でエッチ出来ないから男でいいかな、みたいな。それでいいじゃないですか! 女よりも小狐丸のほうがいいです! 先に身体に教え込ませちゃえばこっちのモノなんで! ほら!」
「ちょ、マジで……やめ……あぁ〜っ!」

 あっという間に全裸に向かれる審神者。そもそもの筋肉の違いからして小狐丸の力には逆らえるワケもないのである。

「小狐丸、本当にセックスすんの?」
「……本当に嫌ならやめますけど。私はぬしさまとイチャイチャしたいです。でも正直ぬしさま、溜まっておられるでしょう。だから好きになってくれ、とは言いません。言いたいですけど。言いますけど。好きになってください」
「好きになるかどうかはわからないけど、正直こんな暮らししてたら性欲処理も厳しくて溜まってるんだよな……」

 これは小狐丸なりの気遣いなのだ、と審神者は察した。
 卑しい欲望もあるだろうが、審神者である自分のことに気を回して本来恥ずかしい行為である性欲処理を小狐丸から言い出してくれた。
 その気持ちは素直に嬉しい。

「…………わかったよ。じゃあ抜いてくれるか。男とヤる趣味はないけど、お前とだったらいいかな、なんて」
「大丈夫です! 一回男の味を覚えたらもう男とヤる趣味しか持てないんで! そりゃ男色が文化として定着しますわってくらい男の良さに納得してもらうんで!」
「そこまでしなくていいけど」
「何をおっしゃいます。この本丸にいるぬしさまの刀剣の十割はみんな男同士でエロいことしてますよ」
「えっ全員ホモなの」
「むしろ多分みんなぬしさまの貞操狙ってますからね。ていうかみんなぬしさまが童貞なのも知ってますよ」
「恥ずかしい……死にたい……」
「安心してください、死ぬかと思うくらい気持ち良くさせてあげますから♪」

 小狐丸は審神者を仰向けにし、露わになった下半身に顔を寄せる。
 近くにいる小狐丸の気配を察し、ビクビクと小刻みに上下運動をする審神者の童貞マラに小狐丸はくすりと笑う。

「ふふ、ぬしさまの初めてをいただけるなんて私は幸せ者です」
「初めてが男かぁ」
「安心してください、今後の人生でぬしさまが女を抱くことはありませんから♪ 最初の相手も最後の相手も私ですよ♪」

 相変わらずいやらしく笑みを浮かべる小狐丸。
 フーッと審神者の肉竿の先端に息を吹きかけると、審神者が「あぁ……」と声を漏らすのを楽しんだら一旦動いて顔を審神者の顔に寄せる。

「ほら、息吹きかけられてあんなエロい声出されたらもう我慢出来ません♪ ぬしさまの男らしいあえぎ声、切なそうなあえぎ声を聞いてこの小狐丸、黙っていられるでしょうか♪ ほら、キスしましょう♪ どうせキスもしたことないんでしょう? 幼稚園の時に先生と、なんていうのはカウントされませんから。ほら、大人のキスの初めて、小狐丸に捧げましょう?」
「先生とのキスは幼稚園じゃなくて小学校の時だけど」
「無駄口が過ぎますよ、クソ童貞ぬしさま♪ んっ……ぶちゅ、レロっ♪ はぁ……んはぁ♪」
「んグムっ、ン……はぁ……♪ レロレロッ、ジュルレロレロォッ……」

 小狐丸の情熱的なキスに戸惑いながらも、審神者は入ってくる舌を受け身の姿勢で受け入れる。絡まり合う舌と舌、解け合う互いの唾液、口角や唇同士の隙間から溢れるネットリとした液体臭が二人をより興奮させる。
 最初こそ抵抗があった審神者だが、しばらく呼吸が出来ないほど小狐丸の自由にキスをさせていると、どんどん頭がボーッとして気持ち良くなってくる。脳の髄がとろけていくような感覚、本当に男同士のキスかと思うような感覚。いや、男同士だからこそキスがこんなに気持ちいいのか。審神者にはどっちがどっちだかわからなくなっていた。

「んむ、あむっ……ジュズズズズズルルルっ♪ ぬしさまの唇っ、美味し、んっ美味しいですっ♪ どうです、男の唇って意外と柔らかいでしょう? 堪能してくださいね♪ これが男の味なんですよ、堪能してくださいね♪」
「ジュルルルル、ちゅうううううっ……小狐丸の唇……美味しい……」
「ン、じゅぼっ、ちゅぶっ♪ ぬしさまの唇もぷるんぷるんで、美味しいです♪ はぁっ♪ ぬしさまのヨダレと私のヨダレが体液交換されて、ニオイが混ざっています♪ 知ってますか、キスでの唾液交換は免疫力を高めるんです♪ ぬしさまとベロチューするたびに健康になってしまいます♪ じゅるるる、ズゾゾっ♪ はぁ、ぬしさまのドロドロのオス唾液、美味しいですぅ……レロォ……♪」

 男の唇がこんなに美味しくて、柔らかくて、気持ちのいいものだなんて。
 審神者は惚ける思考でぼんやりとそんなことを考えながら舌を受け入れつつ考えていた。
 しばらくキスが続くと、小狐丸は満足したのか唇を離す。何とかしっかりした呼吸が出来るようになった審神者は深く呼吸すると、鼻から小狐丸の香りが抜けてまた発情を催す。
 気がつくと小狐丸が再び審神者の下半身に移動して顔を近づける。

「ふふ、さっきよりも見違えて勃ってしまってます。まったくぬしさまは、ベロチューひとつで勃起するなんてやはりとんでもないクソ童貞ですね♪ ……んっ♪」

 ビクンビクンと震える肉棒の亀頭に、小狐丸はさっきとうって変わって軽くキスをしてやる。
 するとピクリと跳ねてカウパー液を漏らす審神者のイチモツ。それを見て嬉々として何度も亀頭にキスをしていく。

「ん、ちゅぶっ……♪ はぁ、はぁっ……ちゅうぅっ♪」
「あぁっ……ひぃぃっ……」
「ちゅぶうっ、ンチュ、ちゅぶっ♪ 喘いじゃって、ぬしさまは可愛いんですから♪」

 審神者のいじらしい反応を楽しんでいく小狐丸。その様はまさに人を化かす狐のようである。
 キスが終わった小狐丸は、自慢の長い白髪で勃起を巻いていく。
 グロテスクな肉棒に白髪が巻かれ、何ともいえないいやらしいオブジェが完成する。

「ぬしさまの初めてを忘れられないモノにするために、髪でシゴいてあげますね♪ いきなり髪コキされるなんて貴重ですよ♪ 私の自慢の長髪にぬしさまのチンポのニオイ、たくさん擦りつけていってくださいね♪」

 小狐丸は自身の白髪に巻かれた審神者の男性器を掴み、上下に扱く。
 すると普通のオナニーとは違う、髪の毛の感触が審神者の下半身に伝わりとても気持ちがいい。下半身が熱くなってくるようだ。
 髪の毛のサラサラした感触に自分の我慢汁が垂れて混ざったねっとりとした感触が、髪でシゴかれる快感を増していく。ましてや小狐丸のたくましい男の手だ。そのシゴかれる感覚はとても力強く、腰砕けになってしまいそうなほどの快感である。

「どうです、ぬしさま♪ 私の自慢のサラサラ白髪は気持ちいいでしょう? 白く細くも、男らしいゴワゴワした髪の感触があなたのチンポに絡みついて、特殊なオナホールみたいになってるでしょう♪」
「あぁあぁっ……髪の毛、すごいぃ……!」
「ぬしさまそんなに気持ち良さそうな声して……♪ もしかして、この髪の毛に中出ししてザーメンシャンプーしたいんですかぁ? 私の髪の毛をぬしさまのニオイで染めてカピカピにしたいんですか? 髪の毛を掻き上げる度にぬしさまのニオイがする変態狐にして他の男たちに見せつけたいとか? ぬしさまはとんでもない変態なんですね♪」
「勝手な妄想じゃないか……んうぅ……!」
「でもチンポは私の髪の毛でビクビク震えて正直ですよ? 変態ですねぇ、ぬしさま♪ 男の髪の毛で正直になっちゃうチンポの持ち主なんて、やっぱりぬしさま最初から素質あったんですよ、男とエッチする素質♪」
「ううぅ……くぅっ……!」

 何も言い返せず、ただただ小狐丸の髪コキに耐える審神者。
 ここで射精したら本格的にホモ堕ちしてしまう、しかも男の髪に中出しなんて。そう考えたらやはり心の中に多少の躊躇が残ってしまう。

「もうっ! 正直じゃないんですから〜! とっとと私の髪に中出ししてしまえばいいのに。はぁ〜、本当に童貞って面倒くさいんですから。男色っていうか、ホモくらい義務教育で済ませてください」
「義務でホモする時代なの……?」

 心のどこかにまだ壁が残っている審神者にやきもきする小狐丸。
 その壁は取り払ってあげなければいけない。
 なので、小狐丸は下半身の衣類を脱ぎ、審神者の顔にまたがってやる。

「はぁ……♪ 自分の股ぐらにぬしさまの顔があると思うと、私もう思わず射精してしまいそうです♪」
「いや、その、小狐丸さんのタマが顔に当たってるんですけど」
「当ててるんですよ♪」
「何してるのこれは」
「ぬしさまの小さな拒否感なくしてあげようと思いまして♪ ほら、タマの感触はどうですか♪ 柔らかいでしょう♪」
「う〜ん、ちょっとキモいかも」
「いえいえ、発想の転換です! だってぬしさまは刀装で金色の玉をいつも狙っているじゃないですか。だったらこっちのタマもキンタマなんですから好きなのが当たり前なんですよ♪」
「それは違うんじゃないかな?」
「刀装っていうのは刀剣男子が身につけるモノです。だとしたらこれは小狐丸めについてる金色のタマ、極上の刀装なのですから何も違ってはいません♪」

 謎の持論で審神者を無理矢理納得させ、顔に己の睾丸を擦りつける小狐丸。
 審神者の顔は小狐丸のぬるりとした二つの肉玉で蹂躙され、制圧されていく。タマ裏の濃厚な男性フェロモンが審神者の顔面をレイプしていく。それはそれは濃厚で重厚な顔面キンタマレイプである。

「さぁ、私のタマにも慣れていただいたところで次のステップです♪ 男相手という心の抵抗をなくすためには、時には荒療治も必要です」
「こ、これ以上の荒療治があるの?」
「荒療治というほどでもありませんけど。さぁ、私の菊門を舐めてください!」
「えっ」
「舐めてください!」

 小狐丸は先ほどと少し姿勢をずらし、審神者の口に己のアナルがギリギリ当たりそうな位置に調整する。
 しかし審神者は顔を背けて拒絶する。

「さすがに男の尻の穴舐めるのはちょっと……」
「いえ、大丈夫です! これは大丈夫な行為なんです! お尻の穴舐めるくらい普通なんです! だって男同士の交尾は滑りを良くしてほぐすのが大切なんですから! 肛門愛撫は避けて通れぬ道なのです!」
「そう……なのかな……?」
「そうですとも!」

 童貞はチョロい、と言わざるを得ないチョロさで引っかかった審神者。小狐丸の押しに弱すぎる。
 何だか言われるがままに流されている気もしている審神者だが、仕方無いので目の前でヒクヒクと動くやや縦に割れた尻穴に覚悟して皺を這わしていく。

「れろぉ……レロレロッ……じゅるるれろぉ……っ」
「ああぁっ、ひぃっ、そうですっ♪ そうです〜っ♪ ぬしさま、初めてにしては男のケツを舐めるのが上手ですね♪ センスがあるんだと思います♪ さすがぬしさま、審神者様♪ 男の尻穴をベロベロと舐めるセンスが、あぁっ♪ そうです、尻のシワ一本一本を丹念に愛撫してください♪」

 言われるがままにシワにそって舐めていく。舐めるたびに小狐丸の身体が飛び跳ね、なまめかしい声を出すのが少し可愛い。審神者の舌の上に広がる小狐丸の味が何ともいえないが、その味が酷くいやらしく思える。
 男なのに男の尻穴を愛撫している、という現状がすでにおかしい。だが、おかしすぎて何だか気にならなくなってきた。ここまでしてしまったのだ、もう何をしてもいいだろう。男の肛門を男が舐めてしまった時点でこれ以上のことはないのだから。
 審神者の心の壁は確かに取り払われていった。
 なので審神者は思い切って舌を尖らせて、小狐丸のほぐされたアナルにねじ込んでより深いところを舐めてやった。

「ひいいぃぃっ♪ ドリル舐めなんてっ♪ 舌をとがらせて穴の奥に入るようにドリル舐めしてくるなんてぇ♪ はぁ〜っ♪ あ、あぁんっ♪ 男のぬしさまに自分のアナル舐めさせるの最高にたまりません♪ 男に肛門舐めさせるのは最高でございます♪ もっともっと、尻穴の味を舌が覚えるまで舐めきってくださいね♪」
「んれろろろぉおおっ♪ じゅる、んむぅっ♪」
「すっかりアナル舐めが板に付いたようで♪ 下品なぬしさまです♪ 童貞なのにアナル舐めが上手いだなんて、ゾクゾクしちゃいます♪ 下半身に悪いです♪ 童貞が男の味をそんなに覚えてしまって、すっかり引き返せませんよね♪ 私はうれしく思います♪」

 アナルを舐めさせながら、小狐丸はチラリと審神者の下半身の方に目をやる。
 するとそこにははち切れんばかりに赤く腫れるように勃起したイチモツがあった。

「まぁ♪ だいたいアナル舐めてあんなにチンポ勃起させるなんですでに手遅れではないですか♪ 男のアナルをドリル舐めして勃起して、これがホモじゃなくて何といえますか♪ いいんですよ、私はそれで♪ 男が大好きなぬしさまで大丈夫ですよ♪ むしろそっちのほうがいいです♪ ほら、小狐丸のアナルの味をもっと心ゆくまで味わってください♪ アナル舐め審神者の、ぬしさまぁ♪」

 ジュルジュル、と唾液まみれにならんばかりの勢いで小狐丸のケツ穴を舐め尽くす審神者。童貞特有のがっつきもあり、小狐丸はそのテクニックのぎこちなさも含めて審神者のことがさらに愛しくなってしまう。
 しばらく部屋に響くくらいの音でアナルを舐めた審神者は、ひとしきり味わい終えるとアナルから口を離した。

「ぷはっ……小狐丸っ……俺もう……」

 いきなり口を離したと思うと切なそうにする審神者を見て、小狐丸はすぐさま察す。

「ええ〜っ♪」

 小狐丸はニヤニヤしながら審神者を太ももで挟む。
 そして続けて言う。

「んもうしょうがないですねぬしさま♪ もしかして、挿入したくなっちゃいました? 自分のふやかした子狐アナルを掘りたくなっちゃいました? 童貞卒業、したくなっちゃいました〜?」
「う……うん。したい……俺、小狐丸で童貞卒業したい!」
「おやおや、ぬしさまともあろう人が自分から懇願するなんて♪」
「ここまでやってや〜めたはなしだろ……おねがいだよ……もう、我慢出来ないんだよぉ……!」

 ズキューン!
 小狐丸のハートは今撃ち抜かれました。
 嗚呼、可哀想なぬしさま。こんなにも切なく劣情を催しているのに、あまりにも不器用。欲望に忠実になってとっとと私を犯してしまえばいいのに。どこまでも童貞気質なのですから! そんなぬしさまが可愛くて仕方無い! 何でこんなに可愛いのか!
 本当に、可愛すぎて、いじめたくなってしまう。

「そうですねぇ、でもさっきまで抵抗あったのに何か悪いですから……ぬしさまを思うと罪悪感が……ねぇ」
「頼むよ小狐丸……もう股間がっ……辛いんだよ……」
「う〜ん、でもなぁ。そうですね、だったらもっとちゃんとお願いしてください」
「お……おねがい?」
「そう、お願いです。私もビッチじゃないですから。淫乱ですけど。だからちゃんとお願いして、私がエッチさせてあげてもいいかなと思えるようにしてください。ああ、もちろんエロく、必死に、変態的にですよ?」

 意地悪く下品に微笑む小狐丸。まさに悪役のそれに近い。
 審神者は小狐丸の股下で、太ももに挟まれながら懇願する。

「……ねがいします」
「ええ〜ぬしさまともあろうお方が声が小さいですねぇ」
「…………お願いしますッ! お願いします、挿入させてください! 俺が自分で舐めてほぐしたケツマンコにっ、自分のホモ勃起チンポを挿入させてくださいっ! 俺を男にしてくださいっ! 小狐丸の男アナルで童貞捨てさせてくださいっ! 小狐丸専用の肉バイブにさせてくださいっ! おねがいしますっ! おねがいしますっ!」
「ぬしさま、良く出来ました。よしよし♪」
「う、うぅ〜!」

 羞恥で顔を真っ赤にして泣いてしまいそうな審神者の頭をなでなでしてやる小狐丸。童貞丸出しのへたれっぷりだ。だが童貞の割りにはとてもエッチな懇願をされてしまい、少しメスの顔になってしまっている。
 好きな人にこんなに必死にハメさせてほしいってお願いされたら、さすがの小狐丸もメスになってしまうのである。
 太ももから審神者の顔を離し、身体を下半身にずらす。そして、ヒザ立ちで仰向けの審神者の肉棒の上にまたがった小狐丸は、片手でトロトロになった尻穴を広げ、腰を落としていく。
 するとズブズブとすんなり審神者の童貞勃起がオスアナルに沈んでいく。

「うあぁあぁ…………っ!」
「あぁッ、ああぁあ〜〜〜っ♪ 開通ですっ、開通でございますっ♪ はい卒業♪ ぬしさまの童貞ノンケチンポが私めの男アナルに見事ゴールイン、開通でございますぅうぅ♪ 突っ込んじゃいましたね、突っ込みましたね♪ これでぬしさまもホモの仲間入りでございます♪ 男の穴に突っ込んだチンポはもう二度と引き返せないのです♪ どうですか、今ぬしさまは男の尻に連結してしまっているのですよ? 自分のイチモツがホモに染まっていくのがわかりますでしょう?」

 審神者の肉勃起はどんどんと肛膣に入り込んでアナルを広げていく。
 男の尻穴に染まってしまった童貞チンポが、小狐丸の上下運動によってどんどん男汁が染みこんでいってホモ化していく。審神者はついに男で童貞という初めてを捨ててしまったのだ。

「ほぉら、腰を動かしてください♪ 出たり〜入ったり〜出たり〜入ったり〜♪ よぉく出来ました♪ どうです、腰を動かして自分のチンポが気持ちいいように動くだけ♪ いいんですよ、好きにしてくださって♪ 私はぬしさまが気持ち良くなるためのオス肉穴なのですから♪」

 挑発するように自分から回すように腰を動かして審神者と審神者のチンポをおちょくっていく。小狐丸の中でアナルが肛壁をツンツンと掘っていくのがたまらなく気持ちいい。
 腰を動かす度にぶるんぶるんと揺れながら汁を飛ばす子狐丸の肉棒が卑猥である。審神者の腹の上でチンポダンスを踊っていてとても下品だ。
 するとぎこちなく腰を振る審神者。やはりどこかぎこちない。
 なので経験者である小狐丸が気遣ってやる。

「おやおや、無理して腰振って。やっぱり私が動きましょう。ぬしさまは私に身をゆだねてくれたらいいです♪ せっかくぬしさまと繋がれているのだから、私はそれだけで幸せ者ですよ♪」

 と、言って小狐丸が動こうとするとそれを審神者が制止させた。

「お、おや? ぬしさまどうしたんですか?」
「で、でも……小狐丸にも気持ち良くなって欲しい……! 俺ばっかり気持ち良くなるのは違うし……好きならどっちも気持ち良くならなきゃ……!」

 気持ち良くさせなきゃ、という審神者のまっすぐな視線とセリフに小狐丸は一気に顔が真っ赤になってしまう。
 まるで沸騰したヤカンだ。
 そして尋常じゃない慌てぶりを見せる。

「まっ……な、な、なんたること! な、な、な、なんたることですか! そ、そ、そんないっちょまえなセリフよく言えますね! 童貞だったくせに! 男で童貞捨てたくせに! 男のケツにチンポ挿してるくせに! 本来女を孕ませる精子を男の尻穴に排出して殺すつもりのくせに! は、恥ずかしいセリフをよくも!」
「え……だって小狐丸は俺のことが好きだから気持ち良くさせてくれてるんだろ? だったらこっちもお前のことを気持ち良くさせるのが当然だろ」
「……気持ち良くさせるってことは、私のことが好きってことになっちゃいますよ? いいんですか?」
「いや、だって頑張ってくれてるし。そういうところ好きだよ。恋愛感情かっていわれるとやっぱりわからないけどさ。こういうの、やっぱりお前とだったら全然嫌じゃないよ。うん、好きだ」
「す、すすすすすすすすすすすす、すすすす、好きって!」

 この人さっきまで童貞だったのに、こういうことさらっと言えちゃうんですもの! やっぱり好き! ぬしさま好き! 好き好き〜!
 小狐丸の心情はぬしさま一色になった。いや、最初からぬしさま一色だったのでより強い色になった。

「好きだなんて……言われたら私……」

 小狐丸は溢れる。
 こんな人、こんな童貞、こんな流されやすい性格のなさけない人なのに。どうしても好きになってしまう。審神者とか、刀剣とか関係ない。きっと別のカタチであってても、自分はこの人を好きになってしまうだろう。
 ダメだ、好きがとまらない。
 もっと、交わりたい。乱れたい。狂いたい。

「私、もう歯止めが効きませんよ? 一緒に気持ち良くなっちゃいますか?」
「おう、望むところだ!」

 小狐丸は審神者の手をとって、腰を持ってリードしてやる。
 こうすれば気持ちがいいんだ、というセックスの仕方。動き方。自分の弱い部分も教えてやる。
 そして少し時間が立つと、二人はすっかり相性のいいホモセックスが出来るようになっていた。

「小狐丸っ! いいよ小狐丸っ!」
「あ〜っ♪ 突いてますっ! イイトコ突いてますっ! 前立腺ゴツゴツ突いてますっ! アア〜っ♪ ヨダレ出ちゃいますうぅ♪ チンポの味思いだしてヨダレ出ちゃいますぅっ♪ 交尾っ、オス交尾最高ですっ♪ お尻に入った生チンポで思いっきり穿ってくださいぃいぃいいぃッ♪」
「ここの場所をキープして動くと弱いんだなっ! 見つけたぞっ小狐丸の弱いところ!」
「ああぁっ! ダメっ、覚えられましたっ♪ ぬしさまチンポに前立腺ロックオンされましたぁっ♪ そこ突かれると私の上下に振るってるチンポからところてんしちゃいますっ♪ あぁああぁっ♪ ケツメドもいいっ♪ シリイキしちゃいますぅうっ♪ すっかり童貞からヤリチンのホモになられて私は嬉しいですっ♪」

 二人は息のあったコンビネーションで身体を交わらせる。
 伝う汗、吐かれる吐息、敏感になった肉棒と菊門の結合部分。
 グチャグチャとひとつの塊になったかのようにオス同士が卑猥な交わりをしていく。
 動物的な性、同性を喰らう欲望に溺れるボルテージは最高潮に達していき、やがて二人の快感も頂点が近くなってくる。

「イクぞっ! もうイクっ! 小狐丸の中に出すぞっ! 気持ちいいかっ、小狐丸うぅっ!」
「はいっ! 気持ちいいですっ♪ 出してくださいっ♪ めでたい卒業ホモザーメン、私のアナルにたっぷり中出ししてくださいっ♪ 男色の道にようこそしてくださいっ♪ ドロドロチンポミルクを完膚無きまでにアナルにキメちゃってくださいっ♪ 淫乱バリネコ狐のケツマンにとろっとろの童貞精子を注入してやってくださいぃっ♪」
「くっ、出るっ! 小狐丸のアナルマンコで卒業するっ! イクぅっ!」
「好きぃっ♪ 好き好きぃッ♪ ぬしさま好きっ♪ 好き好き好きっ♪ イっちゃいますっ♪ 好きだからイッちゃいますうっ♪ 好きっ、ぬしさまっ、好きぃっ♪ ぬしさま好きっ♪ 好き好き好き好きっ、好き好きぃっ♪ ぬしさま大好きぃぃぃぃぃっっっ♪」




 びゅくびゅるっ、ビュルルッ! ドクっ、ドピュピュッ! ビュビュビュ、ビュルル。ビュルルルッ! ドピュルルルルルルッ! どくどくっ! ドピュ〜ッッッッ! ドピュピュッ! ビュビュビュ、ビュルル、ビュルルル〜ッ!




「おっ、おおっ、おぉおおおぉ〜〜〜〜ッ♪ で、出てますぅっ♪ 腹の中がポッカポカになるくらいのぬしさまザーメン汁が、私の中に注がれてますぅっ♪ 童貞特有の大量スペルマが私のお腹の中で泳いでますっ♪ 熱いっ♪ お尻熱いっ♪ ケツ火傷するううぅっ♪ おぉおぉおぉぉ、おぉぉおぉ〜〜〜〜ッッッ♪」

 身体を仰け反らせて射精された余韻に浸る小狐丸。
 その具合から、両者とも激しいアクメに襲われているのが把握出来る。
 男交尾でアクメをキメて、二人の好きはより強いモノになっている。

「アはぁ……♪ 思わず私もイッちゃってましたね……♪ ケツチンポでイってました……♪ 尿道から吹き出た私のザー汁が……ぬしさまのお腹に跳ねてかかっちゃいましたね♪ 腹筋に私のドロリとした白濁がかかって……とってもエッチですね……はぁっ♪ ニオイも強くて……んふぅ……♪」

 前立腺を突かれてたこともあり、審神者の腹部にかなりの量の白濁を出していた。
 腰を突かれ動いていた肉棒からホモイキ精子が飛んで、そのミルクが審神者の腹筋を化粧していた。この腹筋に精液がかかっているのを見たら誰しもがホモセックス事後だとわかるだろう。

「う、うぅっ……はぁっはぁっ……最高に気持ち良かった……」
「んふぅ……それはよかったです♪ あはァ……ぬしさまの童貞卒業精子、私のお腹の中で死んでいくんですね……愛おしい……♪ さっきまであんなに元気にぬしさまの睾丸で誰かに受精するのを待ってたのに、男のケツマンコで死んでいくんです……♪」

 小狐丸は心から愛おしそうに中出しされた自分の腹をさする。
 繋がった尻はさらに審神者チンポを締め付けて、一匹でも多く精子を自分のアナルで殺そうと絞ってくる。キンタマの中身を一滴も残さず、精子を尻穴で吸っているのだ。

「ぬしさまと繋がってると考えると、お尻の穴がまたムズムズしてもっと擦られたいもっと擦られたいって思っちゃうんです♪ ぬしさまも童貞卒業して覚えちゃったでしょ、お尻を掘る感触♪ 尻穴生ハメホモセックスのことを考えるとチンポ汁とまらなくなっちゃうでしょ?」
「う、それは……」

 小狐丸の言葉に反応して、さらにビュッと精子を尻穴に飛ばす審神者。この状態ではどんな嘘もつけそうにない。
 すっかり審神者は男の、小狐丸の味を覚えて、性欲処理することを覚えてしまった。性欲処理というよりは、愛しあう行為といったほうが正しいのだろうが。
 童貞を捨てたことにより、男とエッチすることを覚えてしまったのであった。

「はぁ〜男を抱くのって最高だな」
「えっ、ぬしさまは男だったら誰でもいいんですか……?」
「あれだけやっといて誰でもってわけないだろ。あんなに好き好き言われて他の男なんて抱けるかよ」
「ぬしさま……! 私は嬉しくて涙が出て来ます……嬉しい……好き……!」
「でも俺が童貞なのにお前が処女じゃないっていうのはどういうことなんだ。それは妬いちゃうかな、お前の初めてを奪った奴に」
「あぁ、これは見ず知らずの男にレイプされて奪われたんでノーカウントですよ♪」
「えっ何かゴメン」

 童貞にありがちな『前の男の相手を詮索する』行為は時に地雷を踏むことになるのである。入ったままの勃起がややテンションが下がって柔らかくなるのを感じながら、今日審神者は他のどんなことよりもそれを覚えたのであった。



【戻る】